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シムドライブ:航続距離333kmの電気自動車「SIM-LEI」を発表!

SIM-Drive、アウターロータ方式のEV「SIM-LEI」を発表
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110329/190657/
 
清水教授のシムドライブ社が本格的な走行距離(333km)を持つEVを発表した。電池容量は24.9kwhで航続距離が333kmと長い事だ。13.37km/kwhとなる。これを石油に換算すると、発電効率40%で1リットルあたり4kwh発電出来るので、実質53.5km/Lとなる。
 
SIM-LEI <外観>

SIM-LEI:Spec (資料:シムドライブのプレスリリース)
・バッテリ:24.9kwh(ちなみに現在のリチウム電池の7割はコバルト代だという)
・航続距離:333km(JC08モード:日本における標準的な市街地走行モード)
・最高時速:150km/h
・燃費効率:13.37km/kwh(石油換算/発電効率40%:53.48km/L)
・加速性能:0→100km/h:4.8秒
・駆動輪数:インホイールモーター×4(アウトローター式ダイレクトドライブ)
・車体重量:1650kg
・サイズ :全長4.7m×幅1.6m×高さ1.55m
・定員  :4人乗り
 
〜・〜ここから先は私の妄想〜・〜
ディーゼル発電機をのっければ、高価な電池は少なくていい

  • 現在、リチウムイオン電池は現在4万円/kwhなので、この車は電池だけで99.6万円する計算になるが、電池の容量を減らし、ディーゼル発電機をのせた場合、ディーゼル発電機(40万円)+4kwh(16万円)の電池+車体110万円で166万円で作れると思う。車体重量は電池分40kg(バッテリー重量:10kg/kwh)その他の部品を含めて1200kgを計算すると、航続距離は軽油1リットル当たり80km/Lとなる計算となる。つまり、現在販売されている インサイト(実測27.5km/L)などより、約3倍程度の航続距離が実現できる計算になる。つまり、それだけダイレクトドライブ方式というのは、性能がいいという事なのだ。 

 
集光型太陽電池電気自動車のバッテリの併用で夏場のピークを大幅に削れる。

  • この電気自動車の意義は、燃費が1/3になるという事と、将来的にスマートグリッドのバッテリーに使えるという事だ。乗用車の平均走行距離は年間1万kmと言われているが、これを時速40kmで割ってみると250時間となる。つまり、年間の実働時間は全体の2.9%であり、残りの時間(97.1%)は停車中という事だ。大雑把に見て、8割が蓄電池として利用可能だとすると、3.84億kwh(4800万台×8kwh)が充電池として使える計算になる。日本の消費電力が9550億kwhとして計算すると1日平均26億kwh使っているので、1日平均14.8%の変動に対応出来る計算となる。電池出力を2kwと計算すれば4800万台×2kwで9600万kwとなり、夏場のピーク電力1.8億kwの約半分をまかなえる計算になる。その代わり、フル充電で多分5時間くらいでなくなる。(単純計算では4時間だが、ピークの山は台形であり台形の面積が電力量となるので若干長くした)太陽電池と併用すれば、恐らく夏場のピーク電力は大幅に縮小する事が出来るだろう。

 
軽量素材を使えばエネルギー効率をさらに高められる。

  • 最近、広島大学が発表したNOCという高強度のプラスチックは、同じ重さならば鉄の2倍の強度を持つという。しかも熱に強いという。つまり、同じ強度ならば鉄の半分の重さで済み航続距離がその分のびる。このSIM-LEIが軽量素材を採用し車体重量が800kgになったとすると、石油換算で108km/L(27km/kwh)となる。軽量素材を使えば、計算上、1万km走るのに370kwhだけで良くなる。その電気代は、23円/kwhとして年間8510円。ガソリンが140円/Lだとすると、約60L分であり、一般的な乗用車の平均燃費が18km/Lとすると、1080km程度の航続距離となる。つまり、電気のみで走るのならば、9倍エネルギーコストが違ってくるというになる。NOCに注目するのは、プラスチックの生産工程の一部に手を加えるだけで高強度のプラスチックにする事ができ、コストが安く抑えられるところだ。しかもプラスチックと同じで整形も簡単に出来るという。ここのところがコストが高く整形が難しい炭素繊維と違い、注目に値する。すでに容器包装メーカーNo.1のエフピコNOCの採用に動き出しているというから、実用化が近い技術だと思う。これがSIM-LEIのような本格的な電気自動車に使われたら...と思うと、ワクワクするではないか、世の中がらりと変わってしまう。

〜・〜妄想終了〜・〜