SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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津波に負けない町を考えてみた

今回の東北関東大震災では、多くの人々が津波から逃げ遅れて死んでしまった。想定外の波の高さが防波堤を越えて町を滅ぼした。正直言うと、こういう危ない土地に住まない方がいいとは思うが、それでも地元に住みたいという人がいるという事実からして、高い津波が来ても死ななくていい町とは何かと考えた。単純により高い堤防を造るというのは、コストが高すぎて現実的ではない。ならば、波が来る事は仕方がないと考え、それを受け流す発想で町を作るべきではないかというのが私の案である。そこで問題点を4つに分類して、それら一つ一つに対処する形で説明したい。
 
今回の津波で問題だったのは...
1.強度   :木造のみならず、コンクリートの建物も流された
2.波の高さ :想定外の波が防波堤を越えてしまい多くの死傷者が出た。
3.物資の不足:津波の後のエネルギー、食料、水の不足
4.情報の不足:地震津波で地上の無線基地局が壊れて通信不能になった。
 
そこで、これら一つ一つを解決する為に考えたのが以下のものである。

 
1.強度不足対策

 
2.波の高さ対策

  • 波が高すぎると建物全体を飲み込んでしまうかもしれない。そこで、潜水艦のように密閉出来る構造であるべきだと考えた。窓は、最近開発されたNOC(結晶密度の高いプラスチック)という素材を使い、同じ重さならば鉄の2倍の強度を持つものを使う。これにより、津波が来て、建物を飲み込んでも潜水艦のように水の侵入を防ぎ、中の人間を守る。(この際、上部の太陽電池はバッテリー駆動で自動的に収納され、もし屋上以上に波が来ても太陽電池を守る仕組みになっている)

 
3.物資の不足

  • 建物には、3日分の食料と水や毛布などが備蓄されており、孤立しても大丈夫になっている。また、エネルギーは太陽電池とバッテリーで供給出来る仕組みになっている。普段は住宅として使われる。

 
4.情報の不足

  • 基地局を地上ではなく、空の上(上空20km)に置く事で地震の影響を受けず通信環境が保持される。この基地局津波を感知したり、地上の状況を把握するのにも役立つ。通常時は携帯電話の基地局(気象観測もする)である。通信規格は、国際規格のIEEE 802.16aを使う。電力は太陽電池から供給し、最大70km50kmまで電波が届くので、半径65km45kmの範囲をカバー出来る。(通信速度は最大70Mbps)この飛行船型の通信基地により、地震が来ても情報不足にならない。この飛行船は地上の津波の状況も把握し、その位置と到達速度をセンサーで感知し、非常帯域の電波を使って、地上の人間に伝える事が出来る。

 
まとめ

  • 今回の津波で分かった事は、津波が来るような海岸付近に木造建築は、危険なので作れない事、想定外の波の高さが来ると防波堤ではダメ。津波に逆らわないように流線形となり、建物の先端に強度の高いコンクリートを必要とする。屋根には太陽電池でエネルギーを供給し、水も上水タンクとしてある。食料も最上階に保管されている。地震で壊れないように高すぎず、その後に来る波に飲まれないように低すぎない頑丈な中層建築(5階6階くらい)がいいと考えた。そう考えると規模としては集合住宅となる。さらに想定外の波が来ても密閉構造でしのぐ、そういう建物で津波を持ちこたえたら、今度は、食料や水や寝るところが、しっかりあって、通信も飛行船の基地局で大丈夫という形であれば、何とか生き残れるのではないかと思った。