SKY NOTE

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放射性ヨウ素について

ほうれん草などに放射性ヨウ素食品衛生法の基準値を超えて検出されたとテレビが大げさに報道している。内容を聞いていると、無知なテレビ局が風評被害を作り出していると感じる。放射性についてキチンとした説明がないまま、問題だ、問題だと叫ぶところがおかしい。放射性物質には半減期というものがあって、この半減期を過ぎると、急激に放射線量が減る。
 
放射性物質の種類により半減期は違う。

資料:代表的な放射性ヨウ素とその半減期
http://www.ies.or.jp/japanese/mini/mini_hyakka/63/mini63.html
 
これによると...
 ヨウ素129:約1600万年
 ヨウ素131:8.05日
 ヨウ素132:2.3時間
 ヨウ素133:20.8時間
 セシウム137:30年間
 
今回検出されたのは、ヨウ素131とセシウムであるが、ヨウ素131は半減期(3月20日)を既に過ぎているので、放射線はかなり減っているだろう。セシウムの方は半減期が30年なので、暫定基準値を上回っているのは、高萩市のものだ。他は基準値500以下である。このことから、3月21日現在において、セシウムを暫定基準値ギリギリで越えた。524ベクレル/kgの高萩市のほうれん草のみが問題であって、他の産地のものは、セシウムは基準値以下、ヨウ素半減期を過ぎているので、計測時よりも遥かに放射線が減っている。つまり、他の産地のものは、実質上、無害という事である。
 
厚生省の発表資料(日付を見ると3月18日とある。まだ半減期を過ぎていない)
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000015iif-att/2r98520000015ik5.pdf
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000015iif-att/2r98520000015jpm.pdf
(PDF内の表記ではセシウムは134、136、137とある。このblogでは最も危険度の高いセシウム137として書いている)
 
暫定基準値
 ヨウ素 131:2000ベクレル/kg
 セシウム   :500ベクレル/kg(Wikipedia:セシウム137
 
最も高いのが高萩市のほうれん草
 ヨウ素 131:15020ベクレル/kg
 セシウム   :524ベクレル/kg

高萩市のほうれん草以外は、セシウムが基準値以下、ヨウ素131は計測時には基準値を上回っていたものの、21日現在では半減期を過ぎており、放射線の量は大幅に減っている筈、よって、半減期が30年のセシウムを検出した高萩市のほうれん草のみが問題であり、他の地域のものは、問題なくなっている。
 
資料:「茨城・福島の牛乳 ほうれん草は無害だ」ヨウ素131の半減期は既に過ぎている
http://www.tomabechi.jp/archives/51239797.html
 
引用すると...「ヨウ素131そのものが無害の安定同位体キセノン131に変わっている」
半減期が30年のセシウムと違ってヨウ素131の場合、8.05日以降は、もう半減期を過ぎ、原子崩壊によって別の物質(キセノン131)に変わってしまう為、あれから10日以上たっている22日現在では、放射線濃度は大幅に減っているはずであるとの事(半減する)。放射線は数値が低くても、長期間さらされれば問題となるが、ヨウ素131の場合、半減期が短い為、体に害を及ぼす前に放射性物質でなくなってしまう。だから、そんなに大騒ぎする事ではないとの事のようだ。
 
今回、政治家のコメントに充分な説明がなかった事について、政治家を責めるべきではないと思う。なぜなら、こういう専門的な情報は素人の政治家が知らないのは当然であり、むしろ、専門知識のある官僚がきちんと説明していない事の方が問題であると見るべきだ。官僚がこの程度の知識を持っていない事は考えにくく、意図的に情報を政治家に伝えない事によって、政治家、あるいは、政権にダメージを与えようとしているのではないかと思う。そして、もっと考えれば、そういう状況をマスコミは知っていても、敢えて、官僚を批判せず、政治家の失点にする事で、自分たちに都合の悪いクロスオーナーシップ規制や記者クラブ廃止などの政策を頓挫させる意図があるのではないかと思う。なぜなら、インターネットで調べれば簡単に大きな問題ではないと分かるのに、それを大げさに、しかも誇張して表現しているテレビメディアの報道を見ると、あいつらが単にバカなのか?それとも、政治的な意図があるのか?のどちらかに見える。バカならば、無視するべきだし、政治的な意図があるのならば、無視するべきだ。どっちにしても、テレビのへぼ報道は無視するべきで、この中で重要な情報は、セシウムが基準値を上回った高萩市のほうれん草のみである。それ以外は、ヨウ素131が基準値を越えても、もうこの時点では半減期を過ぎ放射能が大幅に少なくなっている筈なので問題にすらならないというのが実際のようだ。問題は、そういう事を大げさに報道するテレビメディアであり、このことによって地域の農業が打撃を受ける事の方が問題だ。
 
重要なのは、現在のヨウ素131などは、時間が経てば、消えてなくなってしまう数値だとうい事だ。だから、出荷を停止して、時間が経てば無害になるという情報が報道されなかった事が問題なのだ。