SKY NOTE

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福島第一原発4号機が火災と風向き

福島第一原発4号機が火災となり、原発敷地内の放射線量が最大400ミリシーベルトという人体に危険が及ぶレベルになった。この火災は、電力を喪失した事によって4号機の使用済み核燃料を冷やしているシステムが機能しなくなり、その結果、炉心使用済み核燃料を沈めているプールの水が蒸発し、使用済み核燃料が露出した結果、水素が発生し爆発したものと思われる。従来の問題との違いは、その爆発によって格納容器が破損し、大量の放射性物質が流出していると見られる事である。計測値の400ミリシーベルト/時は、人体に有害だとされている100ミリシーベルトの4倍である。
 
400ミリシーベルト/時とは、その場所に10時間いると、4000ミリシーベルトとなり、人が死ぬレベルの放射線量であり、極めて危険である。具体的な放射線の危険度については、以下の記事を引用し、現在の被曝量がどの程度なのか推察する。

放射線について
http://www.asahikawa-med.ac.jp/hospital/hoshasenbu/qa.html

・・・引用・・・
どれくらいの被曝線量で実際に身体に障害が起こるのか?


  • じつは、医師が放射線を使って患者さんの診療を行う場合、一番気をつけることは妊娠初期のお母さんの検査です。その際,胎児への影響、すなわち胎児奇形が起きないかということです。胎児奇形が最も少ない量で生じる障害の例です。幸い,胎児奇形もある一定の量以下では起きず,100ミリシーベルト以下の量の被曝では、胎児奇形を全く心配する必要はありません。なお、我々身体の血液の変化は250ミリシーベルト以上、脱毛は3000ミリシーベルト(3シーベルト)以上、皮膚の変化は5000-10000ミリシーベルト(5-10シーベルト)以上の量で生じることが知られています。ちなみに全身に一度に4000ミリシーベルト(4シーベルト)以上被曝しますと骨髄機能不全による死に至ることになりますが、病院ではこのような量まで被曝することはまずありません。自然放射線被曝のところでも書きましたが、健康に心配を与え環境に影響を及ぼすのは、ある一定量(100ミリシーベルト)以上の被曝で起きることであり、100ミリシーベルト以下であるなら全く心配ないと言うことです。

・・・引用終了・・・

100ミリシーベルト:人体に危険であると言われている水準
250ミリシーベルト:血液の変化:白血球の減少
400ミリシーベルト福島第一原発敷地内の放射線
3000ミリシーベルト(3シーベルト):脱毛
4000ミリシーベルト(4シーベルト):全身に被爆すると、骨髄機能不全により死に至る5000-10000ミリシーベルト(5〜10シーベルト):皮膚の変化
 
これだけ危険なものが、流出してしまったのは由々しき事態であるが、400ミリシーベルトとは、あくまでも、その場所においてであり、距離が離れれば、その二乗に反比例するので、濃度はかなり薄くなる。それでは15日12:00の風向きを見てみよう。
 
気象庁アメダス(風向き)
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/205.html?elementCode=1
 

風は恐らく南西方向に流れていると思われる。しかし、放射線というのは塵のようなものなので、塵が広がれば薄くなるように20km圏内であれば、かなりのレベルで薄まると思われる。また、今までの事例だと、時間が経つと放射線量は最初は多くても、あとになるとかなり減るようなので、問題は、これ以上、被害を拡大しない為に、一刻も早く、1〜3号機の炉心を冷却する事。4号機の火災は消し止める事が出来たそうだが、問題は水素爆発で破壊されているであろう格納容器、あるいは炉心を水が蒸発して露出している使用済み核燃料を水の中に沈める事が可能かという事だと思う。水素を発生させたという事は、燃料棒のジルコニウムを溶かすだけの熱量を保持している。水を蒸発させる熱量を持っている。とにかく水の量が足りない。(使用済み核燃料の熱量は比較的少なく、水を足す量は、他の原発に比べて少なくていいだろうとの事)
 
4号機が、こうなのだから、5号機、6号機はどうなんだと思ってしまう。とにかく、電源を復旧させるとか、ポンプを搬入するとか、吸水ポンプをありったけもってきて、全ての炉を冷却するとか、とにかく、全ての問題を一気に解決しなければいけない。津波で一気にやられて、システムが一気に破綻しているのが、福島第一原発の現状である事は、開発者のコメントで分かった。