SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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インターネット時代の新しい政治の萌芽

チュニジア、エジプト、リビアと民衆蜂起によって中東の独裁政権がドミノ倒しのように崩壊しつつある。この様子を見ていて思うのは、アメリカは莫大なコストをかけてイラク戦争などする必要があったのかという事だ。もしかしたら、戦争などせず、インターネットで繋がった市民自らがフセインを倒したのではないだろうか?歴史に「たら、れば」はないというが、もし、あったとしたら、イラク戦争のように何万人も人が死ぬ事なく、数百人程度の犠牲で市民は自由を手に入れられたのではないだろうか?そう思うと、孫子の兵法の「戦争は、可能な限り避けよ、かわりに諜報を重んじよ」という言葉が思い起こされる。ここで言う戦争は、イラク戦争、そして、諜報はインターネットだ。情報によって戦をする事なく、敵を倒す事が可能である事をアノニマスfacebookWikileaksなどが証明している。これらの新しい諜報組織が世界の歴史を変えた事は紛れもない事実であり、その事実から察するに軍事力ではなく、情報によって独裁政権打倒が可能である事をインターネットは証明した。インターネットで繋がった市民が独裁者の悪事を暴き、それを沢山の市民にネットで瞬間的に知らしめる事で、独裁政権がいとも簡単に倒れた事は、注目に値する。
 
インターネット上の諜報組織の監視の目に為政者が曝され、その中で正しい方向性への一歩が中東で始まっている。まずは独裁の打倒は成功しつつあるように思える。その後の新しい政権は産みの苦しみを迎えるだろうが、ここでもインターネットを活用する場面が出てくるような気がする。最初は皆が勝手な事を言い出すだろうが、それをまとめ、一つにしていく過程にもインターネットが介在し、新しい政治システムが生まれるのではないかと、わたしは予想している。インターネットで変わった市民は、インターネットによって新しい政体を生み出すのではないかと私は考えているのだ。
 
例えば、インターネットを活用して意見集約をするインテリジェンスシステムが生まれ、そこから新しい政策なり、法律が提案され、それを議会が可決するみたいな世界が生まれる可能性がある。具体的には、疑問に答えるサイトがあるよね。ああいうサイトのもうチョット高度なもので、社会の問題を資料(市民自らが資料の追加も可能)とともに提示し、それを見た沢山の市民が、解決方法を記入していくサイトがあったら面白い。そして、その提案された意見を皆で議論するようなサイトで、なかにはYouTubeなどでプレゼンする人も出てきたりしたら、なかなか面白い事になるかもしれない。一握りの政治家に任せるよりも、一般民衆の提案の方が遥かにマシな政策が期待できるだろう。だから、試験問題を問題解決サイトにアップするようなチープな使い方ではなく、もっとスケール感のあるインターネットの使い方をしてほしいものだ。ネットがあっても、使う人間の発想がチープだとダメなんだよね。これは孫さんにTwitterで提案したら「やりましょう」と言ってくれそうな意見かもしれない。よくよく考えたら、今までそういうサイトがなかった事自体、おかしな事だった。私もまた発想がチープだったといわざる負えない。エジプトの若者たちを見ていて、頭がそういう方向に働くようになったのは、彼らの行動が生んだ希望が、そうさせたのかもしれない。そう思うと、希望が発想を広げるんだなと、今回の政変を見ていて思った。