SKY NOTE

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Apple MacBookPro 2011 にThunderbolt、FaceTimeHDを搭載

iPadが登場してからというもの、ノート型は特に興味がなくなっていたわけでありますが、MacBookProの新しいI/Oと、その仕様構成に今後のAppleの戦略を占う要素があるように思えたので、取り上げる事にした。
 
1.Thunderbolt

  • Intelの双方向で10Gbps(1.25GB/s)の転送速度を持つ超高速I/O、PCI-Expressを外部接続できるようにしました的なインターフェース、しかし、それだけ高速なI/Oを使うようなデバイスは殆どない。DisplayPortと端子の形状が全く同じ上に互換性もあるというので、殆どの人はThunderboltとして使うよりもDisplayportとして使うような感じになるだろう。ちなみに電力供給(10wまで)も出来、6台までディジーチェーンで繋げられるそうだ。PCI-Expressの外部端子化というシンプルな構成で、PCの様々なI/O規格を一つに統合できる汎用性を備えている。最小の付加コストで最大の効果を引き出せるところに規格そのものの美しさを感じる。この入出力端子が普及する過程で、従来のI/O規格が一つ一つ吸収統合されていくのではないかと思ってしまう。また、この端子があれば複数のコンピューターを接続したスーパーコンピューターも作りやすい。転送速度が速いから、ボトルネックも軽減する。スーパーコンピューターでなくても、PCが二台あれば、それらを繋げ負荷分散もしやすくなる。小型のMac miniあたりに搭載されれば、それを二台繋げて、エンコードを倍のスピードで実行するとか、そういう使い方が出来るかもしれないと感じた。MacOS Xの分散処理API「Grand Central Dispatch」がThunderboltに対応し、OpenCLで書かれたコードを実行すれば、3Dレンダリングなど負荷の重い処理や、高度な演算処理が手軽にできる状況が生まれる。ThunderboltによってPCをスーパーコンピューター化しやすくなり、京速コンピューターのようなものは時代遅れとなるだろう。そもそもスーパーコンピューターという概念そのものが変わってしまうかもしれない。Thunderboltには、その様な可能性を感じた。日本のコンピューター技術政策の発想は20年くらい遅れていると思う。

 
2.FaceTime HD

  • FaceTimeの解像度が720pとなり、画質が向上した。Appleが巨大なサーバ施設が新築しているという話から、この高解像度なカメラを使った何らかのSNS的なサービスがぶち上げられそうな感じ、それは多分、3月2日の新しいiPadの発表の時に現れるのではないかと感じる。このスペックアップには、フォースを感じる。(笑)

 
3.大幅なスペック向上

  • 他のスペックは、軒並み向上していて、大幅な高速化とハードディスクの容量が増えている。コアi5以降のアーキテクチャによって、CPUとメモリがダイレクトに接続される状態になった。プロセッサとメモリがダイレクトに繋がるという事は結構、技術的には大ニュースと思うのだが、一般的には、それによって速度が向上した事がニュースなんだなと感じる。だが、Appleにしては上位の機種のGPUを強化してきている感があるので、次のOSのバージョン、「Lion」でOpenCLを活用した何かが発表されるかもと期待してしまう。

 
あとがき

  • MacBookProは、大体のスペックなどは、他のサイトでも紹介されているので、当blogでは、スペック比較ではなく、そのスペックを深読みした記事を書いてみた。