SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

独裁法廷

罪名:わたしと考え方が違う罪
 
冒頭陳述:被告は、私と考え方が違うので罪とします。(トーン高めに高らかに)
 
私の陳述:私はあなたと考え方が違うだけで、人に迷惑をかけていませんし、損害を与えているわけでもありません。ですので、罪状は無効です。もし、人があなたの考え方と同じでなくてはいけないのならば、個人の精神の自由がなくなってしまいます。私は、個人の自由と尊厳の名において、この罪状に断固反対します。
 
反論:私が正しいのです。ですので、従うのは当然でありスタンダードなのです。
 
私の陳述:何をもってスタンダードと定義し、それを守る義務がどこにあるのか不明確です。
 
反論:私がスタンダードなのは当然です。
 
私の陳述:自己正当化の域を出ない主張です。根拠に乏しすぎます。
 
反論:だから私がスタンダードなのは当然でしょ。そんなことも分からないの?
 
私の陳述:誰がいつどこで何に対して、あなたの標準に従う義務が生じるのか説明して下さいといっているのです。あなたはそれを説明していません。
 
説明

  • 彼らが偽善者なのは、自分の心情的な正しさを優先し、現実を無視するので、実績の伴わない正義として「偽善」と称される。それを大雑把に言うと、上記のような事になる。彼らの主張を実際に正当化するものは何もない。あるのは、彼らの頭の中にある心情的な正義のみ。それをデフォルメして表現し、ジョークとしてまとめたものが独裁法廷。
  • 改良するとモンティパイソンの有名なパロディ「まさかの時のスペイン宗教裁判」と似たような感じになる。モンティパイソン風だと、冒頭陳述で、声を張り上げて「私と考え方が違う罪」が高らかに宣言され、そういう刑が実際に存在するパロディとなり、量刑にコチョコチョの刑(3時間29分33秒)を言い渡され、周囲の傍聴人が真剣な顔をして「重罪だ」とどよめくみたいな話になると思う。そして、「それは厳しすぎます」と反論され、「せめて足の裏くすぐり1時間32分に減刑を求めます」みたいな話になるんじゃないかと思う。

 
モンティパイソン:まさかの時のスペイン宗教裁判

  • 英語だけど、大体、イメージが分かると思う。老婆に異端審問官が「コンフェス!」と叫ぶのは、「告白せよ」という意味、ここでは「罪を告白せよ」と老婆に迫っている。しかし、「訳が分からないわ」と老婆が応じる様子を見せないと、ソファの角の刑に処せられる。さらに老婆が応じる様子を見せないと、罪として安楽椅子に座る刑が処せられる。その刑の重さに他の異端審問官が顔を引きつらせる。でも...全然、刑になってねーじゃねーか、みたいな話。
  • モンティパイソンの異端審問も私の独裁法廷も、自分を一方的に正しいとする人間の理不尽さを徹底的にこき下ろすという点では同じ。そういう事がいかにバカバカしいか示したもの。
  • 空飛ぶモンティパイソン(3)
  • 紹介した「まさかの時のスペイン宗教裁判」が収録されている。(収録時間:210分)

 

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