大新聞による記者クラブが、外部の報道機関に対して排他的なのに対し、上杉隆氏が旗揚げする「日本自由報道記者クラブ協会」は、開かれた記者クラブだという。
ついに「日本自由報道記者クラブ協会」を旗揚げ!
http://diamond.jp/articles/-/10911
記者クラブのオープン版(iPhoneに対するAndoroidのようなやり方)
- このアプローチは、面白いと思う。つまり、競争相手を用意して、従来の大新聞などで構成される排他的な記者クラブの弊害をなくそうというものだ。これは、AppleのiPhoneに対するGoogleのAndoroidのような形態で、非常に効果的な手法だ。
なぜ、従来の記者クラブがダメなのか?
- 大メディアが記者クラブを閉鎖的にする事で、競争が疎かになり、記事の質が低くなる事が問題なのだ。さらに、官僚機構との癒着も問題視されている。つまり、閉鎖空間の中では癒着体質は批判できないし、競争がないので同じような報道ばかりになる。
今回の新しい記者クラブの意義
- 日本の不幸は報道機関の質の低さにある。それは日本独自の閉鎖的な記者クラブによる所が大きい。その日本のガンとも言える旧態依然とした記者クラブに対して競争勢力が生まれた事は意義深い事だ。最近は、政治家が記者クラブを通さずニコニコ動画にノーカットで応じるなど、旧来の記者クラブの形骸化が始まっている。こういう情報の入り口の新しい流れと、今日のiPadの「THE DAILY」(週99セント)のような出口の動きが融合すれば、日本の新しい報道の夜明けも近いと感じる。