SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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心の貧乏性

1.ケタ違いの貧しさ

  • 貧乏性といえば、アニメ小公女セーラベッキーが思い出される。彼女は貧しい家庭に生まれていたから、セーラ達、上流階級の人間に比べて、一桁か二桁くらい少ないお金で生きてきた。だから、ベッキーとしては、セーラに500円程度の事をしてあげたつもりでも、セーラにとっては5万円の価値があったりする。だから、お礼に5万円相当のものが出てくると、とんでもないという事になる。自分のやった仕事の100倍の報酬は、法外であるから貰えないと思うのである。

 
2.幸福への懐疑

  • 幸福にも、これが当てはまる。幸福を受け入れられない貧しい家庭に生まれると、不幸である事が当たり前か、小さな幸福が当たり前で、それよりも何倍も大きな幸福はとんでもないと言う事になる。それはベッキーが500円程度の事をしたのにセーラから5万円相当のお礼をされた時と同じ感覚になる。しかし、その幸福は受け取っていいのである。なぜならば、ベッキーがセーラに与えたものは、セーラにとってそれに値するものだから。つまり、対価としては、イーブンなのである。

 
3.幸福の受容

  • この問題への対処法として、xxxHolic〔アニメ17話「ジショウ」〕の中で依頼者は、自分の幸せは受け入れられないが、他人の幸せは受け入れられる。だから、メガネをかけて別人になることで、幸せを受け入れられるようになる。

 
4.不幸の原因

  • 精神的に貧しい家庭に生まれると、幸せを肯定するのが難しい。自分の想定する以上の幸せには懐疑的になるのだ。実際は受け取っていい当たり前のものでも、精神の貧しい家庭に生まれると、それが当たり前とは思えない法外なものに感じるのだ。人が詐欺師を疑うのと同じである。問題は、常識的なものであっても、そういう常識が通用しなかった家庭に生まれると、疑ってしまい、結果として不幸のままという事だ。幸せになる正当な権利があるのに、その権利を法外なものだとして、自ら辞退してしまう。

 
5.搾取の連鎖

  • 幸せから逃げる姿勢を他人に見られると、足下を見られるようになる。搾取が搾取を呼ぶ。私が子供の頃、友人とトランプで勝負をする。私が勝ちそうになると友人は、カードをバラバラにしてしまい、ゲームをチャラにしてしまった。当然、私は抗議をするのだが、その抗議は弱い。権利意識そのものが家の中で磨り減っているので、それほど強く主張するわけではない。仕方がないなとあっさり許してしまう。だから、「こいつ相手にはルールを破っていい」という事になる。(尖閣諸島のどっかの政府みたいな...)私に対してアンフェアな事をしてもデメリットが少ないのだ。私は、当たり前に主張できる権利をなぜ放棄するのかというと、そういう事をすると悪い事かのように家のものに扱われてきたからであり、道理を通そうと言いすぎると、逆に酷い目にあうという意識があるので、正当であっても放棄するのである。しかし、そういう姿勢を他人に見せてしまうと、足下を見られ、普通の人も私から権利を搾取するようになる。(北方領土のロシアみたいな...)つまり、フリーライダーは複製されるのである。言って見れば、私の権利というのは、カギのかかっていない金庫のようなものだ。カギがかかっていないので取り放題である。精神の高潔な人間であれば、そんな事をしないが、世の中の大半の人は、精神が高潔ではないのは私は経験則的に分かっている。

 
6.貧乏神の正体 

  • 問題は、己の権利を守る金庫にカギがかかっていない事であるが、自分の権利を守るカギをかけようとした私を間違った事をしていると責める異常な家族がいたからこそ、そうなったのであり、本当に相手の為を思う人は、そういう事を責めたりしない。人から権利を奪っても、それが正しく当たり前だと思っている異常な精神の家族が問題だったのだ。人はそれを特権という。それを常識だと思ってしまう異常者の存在が私を不幸の連鎖に突き落とした。安易な譲歩は他者に特権意識を生じさせ、搾取されてしまう。だから、貧乏神の正体は、己の心の貧乏なのえある。そして、それを育てた心貧しき周囲なのである。心の豊かな人は他人から搾取しない。なぜなら、貧しくないから。

 
7.日本社会を覆う貧乏神

  • ここまで、私は自分の個人的な事を書いてきましたが、ここで一転して社会に目を向けてみます。私は日本は、もっと幸せになっていいと思います。そうなる資格も、力も、お金もあるのです。ですが、皆、下を向いています。それは、自分は幸せになっていいという健全な心を持っていないからだと思うんです。つまり、心の貧乏なのです。心が貧乏だと、搾取者が自然に集まってきます。そして、食い物にされるのです。私は自らの経験から、それを知っている為、自分の権利をきちんと主張する事、そして、その権利は他人にもあり、その相対性の中に社会はあるという事。それだけをきちんと把握していれば、権利を主張しすぎて、人に迷惑をかける事もありませんし、また、自分の権利を主張しなさすぎて、相手に搾取される事もありません。私は、そういう健全さが足りないと思うのです。今の状態は異常であって健全ではないと。