SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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偽善者は、なぜ偽善を行うのか?

偽善者の正しさとは自己正当化でしかない。
 
1.偽善者の正しさは、人の為ではなく己の為である

  • 偽善を行う人達の正義が、なぜ偽物なのかというと、それは、自分が正しいと信じて行った行為が逆に他人を苦しめている事実を知った時の行動に現れる。正しい人は、その誤った行為を恥じて改めるのに対し、偽善を行う人は、その行為を改めない。むしろ、自分が正しいと言い張る。これが彼らの善意が偽物である証拠である。彼らの善意は、己が他者の批判を避ける為にあるのであって、他人の為ではない。もし、他人の為に正しい事を行う真の善意を持っている人ならば、自分の誤った行為を恥じて、行動を改める。自己正当化などしない。

 
2.偽善者は自分の偽善行為の責任を他人になすりつけて、責任逃れをする

  • つまり、自己を正当化する目的で善意を表明しているので、他人が自分の誤った善意に因る行為で苦しんでいても、自分の善意は正しいと己を守る事を優先する。さらに偽善者は、自分が犯した過ちの責任を他人になすりつけ、責任から逃れようとする。

 
3.偽善者は責任逃れをする為に権力を欲し、同時に乱用する。

  • また、その為に可能な限り己の権限を拡大しようとする。そういう時に使うのが、破綻した論理で説明する。私の知っている偽善者は、私が事実を元に非難をすると、「それは違う、違う」と連呼するばかりでキチンとした説明を一切しなかった。まともな理由や根拠がまるでないのだ。最後には「お前には分からない」とワケの分からない事をいう始末。要するに彼らが私に言いたかったのは、「お前はバカでトンマだから、私の正しさが理解できない」といっているわけだ。そして、その方針に私を従わせたわけだから実質的に「お前はバカだから、私に従いなさい」と言っているのだ。要するに「自分が正しくお前は間違い」と言っているのだが、なぜそうなのかという説明は全くない。(あるとすれば、私がバカで、自分は賢いからという事になるが、それは、それが正しいという説明にはならない)

 
4.偽善者の自己正当化の主張は陳腐である反面、権威や建前を最大限活用する

  • 自分を正当化するのに、「お前はバカだから説明する必要はない」という主旨の説明は、非常に便利だ。他人をバカとしてしまえば、バカではない賢い自分達は理由なしで自分の主張が通せるというわけだ。自分が賢い偉い人間だから、バカなお前はただ従いなさいといっているのは、単なる権威主義でしかない。本当に賢い人ならば、バカな私にも分かるように説明できるはずであるが、彼らはそれが出来ない。なぜなら、私が納得できるような理由を持たず、ただ、自分が責任を逃れたい(自己正当化したい)だけだから。その為に都合のいいものは権力であって、私はお前より偉いという設定にして、他者を言いなりにする。逆らえば、仲間を使ったり、奇麗事を盾にしてゴリ押しする。それが彼らのやり方である。

 
5.偽善者の実態は自己中心的な権威主義者である。

  • 偽善者は、自分が他人を苦しめても、自分の過ちを認めない為、自己を正当化する為に権威を獲得せねばならず、その為に建前や奇麗事を活用して疑似的に権威を獲得し、その権威をもって自己を正当化する。そういう卑しい事をする見窄らしい人間の事である。

 
6.彼らの自己中心性は、責任に対する恐怖から生じている。

  • 彼らの自己中心性は、恐怖によって形成されている。つまり、過ちを認めたときに他人が自分を責める事を極端に恐れている。それ故、そこから逃げる為に奇麗事でも建前でも、人が否定しにくいものを盾にして、自分を守る事に躍起となる。己の過ちで人が苦しむ事よりも、それは優先される。その為、彼らは過ちを正す事が出来ない反面、そういう言い訳ばかり言っている事で自然と弁舌が上手になり、奇麗事や建前など、人が否定しにくいものを好み、それを自分を守る鎧のようにして生きている。だから、真実を語る者を恐れる。なぜなら、真実は彼らの嘘で固めた鎧を壊してしまうから、壊されて本当の自分をさらけだす事をとても恐がっている。その恐怖は、他人を自分が傷つける事よりも強い。本当は、過ちを素直に認める人を、人は許すものだが、彼らは自分が今までついてきた嘘の多さから、それは許されないと思っている。実際は過ちを続ける事こそ、許されない事なのだが、自分の保身で頭が一杯になっている人種なので、そういう当たり前の事が分からない。偽善者とは、そういう哀れな人間の事を言うのだ。その臆病さゆえに正しき事を行えない救い難い存在の事を言う。偽善者の害を最小に抑える為には、彼らの主張に耳を傾けない事だ。彼らの実態の伴わない主張に耳を傾けない事が本当に正しい事をする為には必要。

 

  • 偽善者と真の善人の違いは、その正しさが、他人の為である人が善人、その正しさが自分の為である人が偽善者。己の為の正しさだから、他人を傷つけても正しいと信じ続ける事が出来る。それが彼らの正義。人を苦しめても自分が正しいと言うのが彼ら、非常に自己中心的で、度し難い人種である。偽善とは、反省なき善意なのだ。そして、反省がないとは、物事に真正面から向きあわないで、逃げている事。言って見れば彼らは正しさから逃げている人間。問題に真正面から向き合わず逃げているから、その善意は偽物なのだ。