SKY NOTE

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GoogleTVという黒船→メディア維新の始まり

SONYがGoogleTVをアメリカ時間で10月16日発売する。久々にSONYの製品で欲しい製品が登場した。

GoogleTVの紹介サイト
http://discover.sonystyle.com/internettv/#/home

1.GoogleTVは成功する

  • GoogleTVは、成功すると思う。なぜなら既に期待している人が沢山いるからだ。ネット上でもコメント欄にずらっと並ぶコメントを見れば、どれくらいの反響なのかは想像がつく。今回のGoogleTVで評価するべきは、その価格だ。SONYが久しぶりに10万円以下というスイートスポットに高付加価値品を投入してきた。24インチ品が599ドル、日本円で5万円くらい。この価格であるならば、誰もが欲しいと思える値段だ。
  • 高付加価値
  • フルHD(1920×1080)
  • Chromeブラウザ(将来のサポートが不安のないメジャーなブラウザ)

 
2.GoogleTVと従来のテレビの違い

  • 従来のインターネットテレビとの違いは、低解像度なワイドXGA品ではなく、高解像度なフルHD品である事と本格的なブラウザを搭載している事だ。きちんとバージョンアップし、最新機能にアップデートできるソフトメーカーがサポートしている事。Googleの無料アプリケーションが使える為、事務所理系のソフトは無料で使用可能。ゲームコントローラーのようなワイヤレスキーボードも付属しているので、テキスト入力も十分できる。ケータイで文字打ちに慣れている人は、コントローラーでの文字入力も素早くできるようになるだろう。

 
3.Googleテレビで何が変わるのか?

  • ゲームを「オンライン」で楽しむテレビ
    • ある意味ゲーム機を内蔵しているテレビである。メディア交換する事なくゲームが出来る。
  • ビデオや音楽を「オンライン」で楽しむテレビ
    • 映画や音楽をオンラインで楽しむようになる。メディア交換なしで出来るようになるだろう。
  • ショッピングも「オンライン」でするようになる。
    • よくテレビのグルメ番組でおいしそうなラーメンがあったり、健康番組で効果のありそうな食品が出ると、PCで注文する事があったが、これがリビングでダイレクトにできる。

 
4.GoogeTVという黒船がメディア維新を生む

  • な〜んだPCでやっている事じゃないかと思うかもしれないがマーケティング的には大きく違うのだ。人は欲しいと思った時が最も欲望が強く、そこから時間がたってしまうと、だんだん欲望が弱くなってしまう。しかしGoogleTVはワンタッチでインターネットに切り替え、商品を購入できる事から、欲望が萎える前にアクセスできるところが根本的に違う。これがどれだけ広告効果の高いメディアになるかは想像に難くない。つまり、スポンサーは、従来の電波メディアにお金を払って広告を出すよりも、 YouTubeの番組にCMを入れる方が広告効果が高くなる未来が予想できる。そうなると、電波メディアよりもYouTubeの番組に広告を出す企業が増えていく、その結果、あらゆるコンテンツは電波メディアではなく、ネットメディアへ移行する事になる。
  • アメリカで新聞社がバタバタ潰れているように、これからは放送局がバタバタ潰れると思う。リビングにネットが上陸し、サービスが豊富になってくると、電波メディアの付加価値は相対的に縮小していく事が予想される。出版にも同様の流れが起こるであろうから、時代の波は、ネットに向かいつつある。その結果、日本の電波行政も大幅な転換が求められるだろう。既にGoogleTVへの注目度の高さから言って、もはや、電波メディアに明日はないと感じた。現在の電波や出版メディアが徳川幕府ならば、GoogleTVやiPadはペリー来航だ。
  • 日本はGoogleTVを皮切りにメディア維新の時代に入るだろう。これから、古いものはバタバタ倒れていく、非常に気持ちがいい。中学の頃、歴史の先生に「最近、よく手を上げるな?どうしたんだ」と聞かれた時、「先生、明治維新は面白えよ。古いものがバタバタなくなって、新しくなっていくんだから」と言うと、先生は「そうかぁ明治維新がお前は面白えか」と言って歴史の先生がニコニコしていたのを思い出す。正に、そういう面白かった歴史と同じ局面に立っている事は非常に面白い。日本で発売は難しいと言う主張もあるが、これだけ注目されている製品を、もし発売しなかったら、SONYは顧客の失望を買うだけである。売れば官軍、売らなければ賊軍になるだけだ。