SKY NOTE

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CEATEC 2010に行ってきた

CEATECに行ってきた。
 
良かったもの
 
1.三菱の映像圧縮技術(H.264の半分)

  • ブロックサイズを可変させる事でオーバーヘッド情報を省き、容量を半減させた。技術者に聞くと、基本的にH.264は、小画面向けに開発されたので、HD向けには開発されていなかったらしい。そこで、今回の三菱の圧縮方式ではブロックサイズを可変させると同時にHDにフルスクラッチで対応したという。エンコード負荷は、H.264の2倍程度だという。

 
2.アイ・オー・データの3D写真編集ソフト(参考出品)

  • 256階調の奥行き情報を加える事で写真を立体写真に加工する事が出来る。実際にペイントツールで奥行きを調整すると、画面が膨らんだ。Photoshopで作った奥行き画像をを入れられるようにして欲しいと頼んできた。展示会では動画もあったが、動画の方のツールはまだだという話だった。ただデモ動画はあり、画面の中にシャボン玉があると、それがちゃんと浮き上がって見えた。あと、座っている女性が手前に足を上げると、立体的に見えた。立体メガネは3D Visionを使っていた。

 
3.三菱のレーザーテレビ(LASERVUE)

  • 今までに見た事のない赤や金色が見えた。一口で言うと、色が濃い。3Dにも対応。画面の映像よりも遥かに濃い赤であり、金色だった。濃密な映像って感じだった。

 
4.東芝の2D映像から3D成分を取り出すソフト

  • リアルタイムに2D映像から3D映像が生成できていた。ただ、採用しているノートパソコンのコントラストが悪く、3Dの良さが半減していた。ソフトは優れているが、液晶は改善の余地があるだろう。(同様の機能は東芝の3Dテレビにも採用されているという)3D映像の見え方は、航空写真で撮った城の映像が、きちんと立体になっていた。あと、ヤシの木なんかも、きちんと立体に見えた。立体成分は輪郭やフレーム情報を参考にしているとのこと。

 
5.日立のゼスチャーインターフェース

  • 画面に触れる事なく手を動かすと、その方向に動く、マイノリティレポートみたいだった。

 
イマイチだったもの
 
1.ドコモ Galaxy S

  • GUIの表示はまぁまぁ、でもスクロールがiPadと比べてカクカクしている。改善の余地あり。Galaxy S有機ELなので、スクロールのカクカクさは、ディスプレイ側の問題というよりも、OS側でダメなようだ。Androidのスクロールが遅い。動画で見るとよく分からないのだが実際に見ると、iPadが滑らかな1ドットスクロール+慣性スクロールという感じなのに対し、Galaxy Sは、スクロールが粗く、慣性スクロールも中途半端という感じ。スクロールに注目するのは、目の疲れに注目しているからだ。スクロールが粗いとチラつきと同じように目に負担がかかる。(iPadがディズニーアニメーションだとすると、Galaxy Sは日本のコマの少ないアニメというのが適当かもしれない)

 
2.ソニーの3DTV

  • 画像はとてもキレイ、でも、新しい提案に欠ける。GoogleTVも探したけど見れなかった。

 
3.シャープのガラパゴス

  • 画面のスクロールがカクカクでダメ、GUIもちょっとカッコ悪いな。

 
4.東芝タブレット

  • タブレットなのにTNを採用しちゃダメだと思う。視野角が狭いと画面が他人と共有できない。

 
まとめ

  • 今回のCEATECを見ていて思ったのは、各社とも技術はあるのだが、それを組み合わせて付加価値を作るという点で問題がある。それと、これからの製品の付加価値はソフトだと感じた。ソフトによる購入後の付加価値向上がないと、機能的にどんどん陳腐化してしまう。あと、タブレットを作ったら、同時に自社のハードがコントロールできるソフトも同時に作って欲しい。東芝などは一部やっているみたいだったけど。まぁこれから発売されるであろうAppleTVとiPadがあれば、アプリケーション機能は付加できそうな感じがするけどね。AppleTVってiPadのA4チップが入っているそうだから、ソフト的には、同じものが走らせられそうだしね。んでiPadでTVを無線操作みたいな事が出来れば、テレビはどれでもいいって事かもしれない。あと、東芝の3Dは4時間待ちとかで見る事は出来なかった。

 

  • 各社のタブレットを見てきたが、現状ではiPadを上回るものはなかった。ディスプレイの画質が悪かったり、スクロールがぎこちなかったり、まだまだ完成度が低い。要改善という状況