SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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分からないと言われる理由:価値を伝え切れていなかった

私は今まで内容が伝われば、その価値もある程度自動的に伝わるものだと思っていた。しかし、内容を伝えても、その価値が分からない場合があると痛感するような事例に直面し、考えを改めた。それは、丁寧に図やグラフを多用し、基本的な内容を網羅した報告書類であるが、分からないと言われた時にはショックだった。難しい専門用語も殆どないし、中学の理科の知識があれば分かるくらいの、本当に「かんたん」な書類だ。それが分からないと言われて、「えっ?」となった。予想外だった。
 
しかし、CM作家が「分からない」は「つまらない」という話を聞いて、なるほどと思った。つまり、私のドキュメントは内容は伝わっていたのだけど、面白くない、つまり、価値が伝わっていないのだ。内容だけでは価値は運搬できないのだ。内容から価値を読み取るのには、その内容がどういうものであるか理解するセンスや教養が必要だ。そういうものが必要のない書類にするべきだったのだ。例えて言うならば、何でも鑑定団の鑑定士を見ると分かる。誰が見ても、ただの茶わん、しかし、目利きが見ると、どういうところがいいのか説明してくれる。ああいう蘊蓄があると私のドキュメントは分かるような感じ、しかし、それがないと、分からない。ただの茶わんみたいな感じ。
 
では、どうすれば分かりやすくなるのかというと、価値について考える必要がある。価値について調べると、欲望に対する貢献度らしい。なるほどと思った。つまり、このドキュメントはあなたの欲望のどの部分に貢献するのか、それが具体的に書かれていないから、その価値が分からず、「つまらない」ということになり、つまらないという事は「分からなかった」ワケだ。つまり、読む人の欲望を想定して書くと、面白くなって「分かった」という事になると想定できる。
 
どのようにあなたの欲望に貢献するのか?そこにフォーカスを当てて書けば、私の文章も「わかった」と言ってもらえるようになるのかもしれない。