SKY NOTE

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注意力は有限である(勉強の仕方)

注意力は有限である
テレビを見ていると、ニュースでバスの経路ミスが頻発する事例が紹介された際に「注意力は有限である」という面白い話を聞いた。ニュースでは注意を促す悪い事例と、良い事例の両方が紹介されていた。
 
悪い事例

  • とにかく経路ミスが生じそうなところに注意というプラカードを立てる。非番の職員を、そういうところに立たせて注意を促す。しかし、この対策の効果が全然なかったという。

 
良い事例

  • 一つ一つのバス停につく案内の他に次の経路の方向をアナウンスする事にした。この方法は効果があったそうだ。

 
良い事例と悪い事例の比較

  • 悪い事例だと、有限な注意力を無制限に喚起しようとしているが、実際の注意力は有限なので効果があがらない。しかし、良い事例では少ない注意力で効率的にミスを抑制している。

 
クドクド文句を言う人の話は聞いてもらえない

  • これで思い立ったのがクドクド人に文句を言う人の話は忘れてしまうが、ここぞという時にスパッと意見を言う人の言葉は忘れないという事。つまり、注意力は有限なので、クドクド文句を言うと、有限な注意力が浪費されて結果として忘れてしまうが、ここぞという時にスパッと文句を言う人は注意力を浪費せず、効率的に注意を促しているといえる。

 
声の抑揚の少ない講義が眠くなる理由

  • 最近、講義を受ける事になったのだが、その際に説明の上手い先生と下手な先生の違いは声の抑揚である事が分かった。人間の注意力は有限なので、声の抑揚が平板で、どこに注意を向けていいのか分からない講義は、途中で眠くなってしまう。恐らく、抑揚が平板な講義は、注意する箇所を音声で特定していない為、私のただでさえ乏しい注意力を使い切ってしまったのだろう。そういう先生の講義は、言っている事の内容から注意箇所を読み取らなければいけないのだ。逆に重要箇所のトーンを変えてくる先生の講義は集中するべき箇所が声の抑揚で特定されるので分かりやすく、1時間きちんと聞けた。

 
文章の見出しも声の抑揚と同じ

  • そう考えると、文章の見出しも声の抑揚と同じだと感じた。見出しのある文章がそうでない文章と比べて、どうしてこんなに読みやすいのか疑問に思っていたのだが、この注意力は有限であるという論理で考えると、見出しによって注意を振り向ける箇所を限定し、有限な注意力を有効活用している事が分かった。思えば、高速な講義を受けている時、隣の人が素早く内容を理解しアンダーラインを引いているところが印象に残ったのだが、その際に思ったのは、普通に右から左へ単純に教科書を読んでいると、どう考えても高速な講義に間に合わない、そう考えると、ページを開いた瞬間に見出しをチェックして内容のおおまかな全体像を把握して聞いている以外に考えられない。つまり、私は単純に右から左へと無制限に注意を振り向けてしまったが故に遅くなってしまい。隣の人は見出しを有効に活用して注意するべき場所を絞り込んでいる為に素早く講義についていったのだ。

 
まとめ:「注意力は資源である」故に有効活用が必要

  • このように考えると、注意力とは資源であり、その資源を有効に活用する事で、人を説得する際に効果的な言い方を選んだり、人に教える時に声のトーンを調整する事できちんと聞いてもらえるようにしたり、人から教えを受ける際も教科書の見出しなどに注意を払って素早く内容を把握して講義についていくなど、色々な用途にこの考え方は適用できる事が分かった。恐らく私の乏しい記憶力も、教科書の見出しなどを有効に活用しておらず注意を分散してしてしまった結果、ただでさえ乏しい注意力を使い果たし、情報を整理できなかったことから生じているのだろう。