SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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3Dで出来る事

1.3Dで大型モニタのニーズが生じる

  • 3Dモニタを見た時、あらゆるものがリアルになる事が分かった。没入感を上げる為に25〜32インチクラスのモニタが必要になってくると感じた。それは、最近の3Dモニタがモニタの向こう側が立体になる箱庭型の立体映像であるため、その箱庭が狭いと感じる人も出てくると思うので、もっと大きくして欲しいと言うニーズが生じると想定するからだ。

 
2.百聞は一見にしかず

  • 実際に体験するのがベストだが、秋葉原DOS/Vパラダイスで3Dのデモをやっているので、行ける人は見てみると分かりやすい。

 
3.3Dでリアルな質感を再現できるようになる

  • 立体映像を見ると分かるのはモノの質感が大幅に向上する事が分かる。CGの画質が向上すると、あらゆるものの質感をリアルに表現できる様になると感じる。これが何を意味するかと言うと、自分のアバターを使って服飾品や宝飾品をコーディネートしたりするような実際に見てみないと分からないようなものが表現できる力がある。少なくとも視覚においてはそうなのだ。

 
4.3Dの本格普及は、2011年から

  • しかし、3DはハイスペックなGPUが必要で、エントリー向けのチップセットではまだまだスペックが不足している。快適に動かすにはGefoce240以上が必要になってくる。このスペックのGPUチップセットレベルで実現できるようになると、3Dが本格普及する流れが生まれてくると思う。ちなみにGeforce240のストリーミングプロセッサ数は96個である。そして、エントリー向けのGeforce320Mのストリーミングプロセッサ数は48個だ。毎年倍になっているので、このペースで行けば、来年(2011年)の今ごろ、3Dが新発売のPCの多くで実現できるスペックを持つようになる。

 
5.画像補間で制限付きながら、ロースペックなGPUでも3Dは表現できる可能性がある

  • 現在の3Dの要求スペックが高いのは、秒120コマ表示(秒60コマ×2画面)を要求するからなのだが、私たちがテレビで見る映像は30コマ/秒である。映画は24コマだ。要するに単に動いている映像を表現するだけならば、今の要求スペックの半分(30コマ×2画面)でも充分。そして、その30コマの画像を倍速補間処理で疑似的に60フレームにすれば、ロースペックなGPUでも、モニタ側で補間処理する事で、滑らかな立体映像が得られる様になる。実際にはそういうモニタで3Dに対応したものはないのだが、もしNVIDIAAMDがそういうモニタに合わせたドライバ(30コマ表示)を用意すれば、それは可能になるのである。これのメリットは、少ない処理量で3Dが実現できるために、多くの人が3Dの恩恵が受けられる事と、省エネなのでモバイル機器に向いている事だ。多少遅延が生じるものの、1フレームの違いを争うゲームを全ての人がやっているわけではないので、これで実用になるシチュエーションは沢山あるはずだ。3Dをタブレット機で持ち歩けるような状況が生まれたら、営業マンが3Dメガネをもってセールスに出向くような事があるかもしれない。あるいは、超解像度技術を使って1280×720ドットの3D動画を1920×1080のフルHDに引き伸ばして、表現しても半分の処理量で済むはずだ。つまり、Geforce320Mのスペックでも、倍速補間や超解像度を使えば、3D表示が出来る可能性があると言う事なのだ。(現状では、そういう事が出来るドライバ(30コマ×4画面表示に対応したドライバ)やモニタ(3D対応で倍速補間ができるモニタ)はないので、絵空事ではあるのだが...)近い将来Amazonの商品写真やYouTubeの動画が3D対応になるのも、そう先の事ではないだろう。

 

 

  • 倍速補間については、この動画を見ると分かりやすいと思います。(関連ページ)
  • 広末涼子モナリザを混ぜてみた モーフィング
  • モナリザ広末涼子にウニョウニョと変わるのが分かると思います。この自然に滑らかに変化する動画を見れば、適切な輪郭を指定すれば、非常に効果的にフレーム補完が出来る事が分かると思います。

 
6.で、一体、3Dで何が出来るの?

  • 長々と3Dについて語ってきたが、要するに3Dが何の役に立つのかという事なのだが、その答えは、一言でいうと「あらゆる表現がリアルになり、まるでそこにいるかのような感覚になる」という事なのだ。私たちは夢を見た時、それが本当の事であるかのように感じる。それは、夢の中の事がリアルだと感じているからだ。悪夢も楽しい夢も、それが現実だと錯覚するから、苦しんだり、喜んだりする事が出来る。この感覚の違いにより、3Dは体験型の表現媒体であることだ。今までの2D画面だと想像力の補間を必要としたが、3Dになると、その補間が必要ないレベルまで映像体験レベルがあがる。これを活用する事に留意してイメージすると、その用途が想像できる。

 

  • 教育に使える3D(疑似体験で教訓を得る)
  • 歴史の授業で戦争を3Dで体験したりして戦争の悲惨さをよりリアルに子供達に伝えたり、差別や迫害も、差別されている人間の視点から見た世界観で3Dで表現する。例えば、黒人差別であれば、黒人アバターで白人用トイレに入ろうとすると白人に3D映像の中で殴られるとか、そういう実際には体験できない事を、まるで夢を見ているかのように体験できる。教育上極めて高い効果がのぞめる。

 

  • 都市の代替になる3D(低コストでエコな都市)
  • 現在の物理的都市は、エネルギー消費が多く、維持費が高く、また、人々はそこに移動する為に多くの手間と労力を割いている。だが、電子都市ではそういう事がない。疑似体験をリアルにできると言う事は、現実の多くの場面を代替できる事も意味する。人が集積する事で価値を生む都市も、3Dで疑似的に集約する事で、低コストで同等の効果を生む事が出来る。既に子供達は3Dゲームの中で疑似的に集約する文化をはぐくんでいる。これがよりリアルな場面で使われる様になると考えられる。人間の目に2Dは不自然であり3Dこそ自然なのだ。
  • 画面はBlueMarsという3D仮想世界の動画(β版)

 

  • 娯楽に使える3D(あらゆる欲望を代替するようになる)
  • 3Dになると、体験がリアルになる。映画アバターで、その可能性は証明済みだ。タッチセンサーを使えば、その世界のものに触るとかそういう感覚も生じるかもしれない。そうなるとより体験のレベルがあがり、リアルな世界の欲望を代替するようになっていくだろう。

 

  • 商売に使える3D
  • モノの質感をリアルに表現できると言う事は、実際にお店に行かなくても商品の感覚を掴める事を意味する。Amazonなどの写真が3Dになることで、商品の質感をより理解した上で商品を買う事ができる。

写真をクリックするとAppleのページへ行きます。下の360と書かれている項目をクリックして360度表示させ、これが3Dになる事をイメージしてみてください。
 
 
 
 

  • まとめ
  • 商売、都市、娯楽、教育、つまり、今まで施設を必要としたり、実際に体験しないと分からないような事でも、かなり高いレベルで疑似体験できる世界が、もうすぐそこまで来ています。こういった3Dソフトや3Dサービスを作る産業も生まれる事でしょう。そして、それは旧来の産業を駆逐し、より環境に優しく、効率的な社会を生む事でしょう。