SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

俯瞰する理由:ビジョンが俯瞰を可能にする

俯瞰するのがいいのは、例えば、お金を節約する時、最も効果があるのは、最もお金のかかる部分を節約する事だ。細々と小銭を節約しても効果は限定的だ。チリも積もれば山となると言う話もあるが、それはチリが全体の何パーセントかによる。チリが全体の60%とかだったら、節約する価値があるが、10%以下であれば、どんなに節約しても10%どまりだ。そういう目線で見ると、全体を俯瞰する事で最も効果のあがるものを最初に選択して調整した方が効率的だ。至極当然で誰にでも分かる理屈...しかし、現実に行われている事は、全体を俯瞰せず個々の小さな目標を達成する事のみに邁進する会社や社会...極めて効率が悪い。
 
そこで何が必要なのかと言うと、全体の方向性を定めるビジョンだ。会社や社会は、自分達の全体像を把握し、無駄が多い上に価値のない部分を見つけ出すこと、その評価には、金銭だけでなく将来性も含めた総合的なものとすること、これができれば、最も効率的に状況を改善できる。
 
このように俯瞰とは、効率を最大化する為の視点なのだ。しかし、平社員に全体を統括するような意見など言えよう筈もないと思う人もいるだろう。ここでも重要なのがビジョンだ。ビジョンを定めれば、それが大義名分となり、平社員でもビジョンに合致した意見であれば、通る可能性が生まれる。つまり、ビジョンがあることで、社員全体が組織全体を俯瞰できるのである。そして、俯瞰が適切に行われれば、最も効率よく問題を解決できるわけである。
 
・ビジョンが大義名分となり誰もが意見が言える状況が生まれる→アイディアの抽出
・ビジョンが全体を俯瞰する事を可能とする→戦略性が生まれる
 
過去のソニーは、トップに「よそにはないものを作れ」というビジョンがあった為、独創的なものを作る事ができた。それを出井さんが成果主義を導入し「成果のあがるものをやれ」(金にならない事はするな)と号令をかけた途端にソニーはつまらないものしか作れなくなった。いかにビジョンが大切かという事が分かるあろう。今はソニーよりもGoogleの方がソニー的だ。正確には昔のソニーGoogleが似ていると言えよう。
 
 Wave撤退に見るGoogleの"失敗から学ぶ文化"
 http://journal.mycom.co.jp/column/svalley/378/
 
アイディアを尊重し、失敗を肯定するエンジンニアリング的な社風は、Googleの成長力の源だ。社員一人一人が自分のアイディアを製品化できるチャンスがある。ソニー最大の問題は、会社を一つにまとめるような夢のあるビジョンが存在しない事だ。夢のある目標があってこそ、そこに希望が生まれ、その希望が独創性を肯定するのだ。つまり、ビジョンが独創性を生み、成長力に繋がるのである。日本もソニーもビジョンが足りない。今、日本で明確で夢のあるビジョンを持っているのは、ソフトバンクの孫さんくらいだ。