SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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私の数字の読み方

数字を分析しろと言っても、数字には見方があって、個々の数字の特性を理解しないといけない。
 
1.ミクロとマクロの混同は避けよう

  • 例えば、個別の数字は、些細な事で大きく変動するが、全体を示すものではない事が多い。その個別要因に目を奪われて、全体を把握してしまうと失敗する。日本人に多い、マクロとミクロの混同である。多くの場合、ミクロの数字を見てマクロを判断してしまう。これはミスに繋がる。ミクロの数字の変動をアニメーションにすると高い周波数でブルブル震えているのが分かる。それに対して、マクロの数字と言うのは低周波でゆっくり変動している。マクロの数字には慣性力がある。まるで鉛の玉が転がっているようである。簡単には止まらない。それに対し、ミクロとはピンポン玉のように軽くてコロコロ方向が変わる。この全く特性の違うボールの動きを混同してピンポン玉の感覚で鉛の玉を取ろうとすると確実に失敗するようにミクロとマクロの混同は危険である。しかし、日本社会は、この全く違うものを混同する。なぜ、これだけ根本的に違うものを混同するのか?というと、問題は数字を映像に直してイメージする感性が鈍いのだと思う。数字の種類に応じてイメージするタイプが違う。全体を示す数字は、巨大タンカーをイメージする。簡単には止まれない。個別の要素を見る時にはモーターボートといったところだろうか?あと、日本のマスメディアの数字で相対数字が多いが、これは問題がある。相対値は、比較対象によってコロコロ変わるので、データ作成者の恣意的な表現になりやすい。それを防ぐ為には、実数を重視する。だから、私はマスメディアの相対値表示は、大抵スルーする。それよりも、その背後にある実数の変化に注目する。マクロとミクロの混同を避けるには、実数から規模を把握し、それが巨大タンカーなのか、モーターボートなのか、区別する必要があるからだ。

 
2.数字の怖さを知っていればこそ、読み方に慎重になれる

  • そういう単純な数値の見方を提示しても、大抵はアドバイス通りに出来ないのだ。その理由は、数字の怖さを知らないのである。怖さを知っていると読み方に慎重になる。つまり、その数字が大きな数字なのか、小さな数字なのか、全体なのか、部分なのか、比較検討する事すらしないで、ただ、そこにある数字だけを眺めて判断すると言うデンジャラスな事をしている。怖さを知らないから出来る所業。あるいはマスコミが提示した相対値を鵜呑みにする。マスコミの相対数値には恣意的要素が非常に強いものが混じっており、マスコミがどういう風に世論をコントロールしたいのかハッキリ分かる情報操作がされているので、私は彼らの相対値は信頼しない。極めて恣意的表現の強い事を恥ずかしげもなくやってしまう民放テレビ局のモラルの低さには閉口する。

 
3.マスコミ(民放テレビ局)の数字は信頼してはいけない。(特に相対値)

  • 彼らのやり方はこうだ。特定の数字を比較しているが、一方の数字に特定の要素を加え、大きくし割高のように見せる、もう一方の要素には、それを積算しないで割安なように見せる。実は、割高のように見せているものは実はとても安く、割安な方に見せているものにはそれ相応のコストがかかっており、実は高かったりする。そういう比較テロップを見た時には、ここまであからさまな事をするのか呆れ返った。民放テレビ局の数字は信頼してはいけない。特に彼らがよく持ち出す相対値には注意だ。恣意的要素が極めて強い内容が混じっている可能性がある。場合によっては事実と逆転している様な内容があるので、信頼するに値しない。彼らは、特定の数字だけを見せて、他の数字を隠匿したりするという詐欺まがいな行為を平気でやってしまう存在なので、もはや報道機関とは呼べない。酷い事だがそれが事実なのだ。それを見破るには、比較的、信頼性の高いメディア(テレビだったらNHK)の情報に目を通し、あらゆる情報について博識であると、言っている事がおかしいとすぐに見破れるが、そういうものがないと、見破れない事がある。数字になっただけでは、客観性は担保されない。数字を比較する場合、比較対象が同じ条件であると言う前提がなければダメなのだが、民放テレビ局は、この部分を操作する事で自分達に都合のいい情報操作をやってしまうという報道機関としては最低の事を平気でやってしまうので、民放テレビ局の内容はスポーツ新聞以下として見るのが正しい。日本人のマクロとミクロの混同の本当の理由は、この民放テレビ局の情報操作にあるのかもしれない。情報操作に都合のいい実数を伴わない相対値報道によって、実数による規模の把握が出来なくなり、その数字がマクロ的なものなのかミクロ的なものなのか分かりにくく、また、数値変動の特性も把握しにくいので、結果としてマクロとミクロの区別がつきづらくなり混同してしまうと考えるとスッキリと説明できる。