SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

Apple、iPhone4を発表

iPhone 4iPhone 3GS 詳細比較チャート
http://japanese.engadget.com/2010/06/07/iphone-4-iphone-3gs/
 
Engadgetに良い比較チャートがあるのでリンクした。今回のiPhoneは事前のリーク通りだったので、驚きがなかった。ジョブスが情報統制するのも分かる気がする。せっかく優れた製品を作っても、その価値が「既知のもの」として下がってしまう。

Foxconnを始めとする中国の工場との労使の衝突が結果的に、未発表製品のリークに結びついてしまったのだと思う。今回はリークされた製品が矢継ぎ早に出てきた。メーカーと契約をいかに硬く結んでも、従業員がそれに従わなければ、結果としてその契約は履行されない。
 
iPhone 4は、テレビ電話や本格的なデジタルカメラ、ハイビジョンビデオカメラが内蔵されて、高速なA4プロセッサを搭載、液晶はIPSの高解像度なものと非常にスペックリッチでありながら、16GB $199からと非常にコストパフォーマンスが高い。
 
これだけの性能があると、多分、手に持って使った時に、その威力をひしひしと感じる性能と言えるだろう。まず、IPSの高画質な画面に驚き、ビデオを撮ってその画質に驚き、動作のスムーズさに驚き、それが全て手のひらに乗るというもの。でも、Google I/Oで示された内容のワクワク感はない。その違いは何かと言うと、それによって社会が変わるようなサービスが発表されたわけではないからだ。あくまでも技術的に優れた製品が発表されたに過ぎない。
 
iPhone OSがiOSに改名され、新しいバージョンになりマルチタスクがサポートされた。重要なのはマルチタスクになっても電力を浪費しない仕組みであると言う事だという。それは素晴らしい。でも、あまり驚かない。マルチタスクはPCを使っているユーザーでは当たり前であって、新規性が乏しいのだ。
 
今回のiPhoneはオーソドックスに素晴らしい。それ故に新規性に乏しく驚きがない。だが、これは基本機能の充実だから、確実にユーザー体験を格上げする。それが$199程度で手に入るなんて言うのは、すごくコストパフォーマンスが高い。電子書籍、デジカメ、ビデオカメラ、GPS、テレビ電話、音楽プレーヤーが手のひらひとつに乗ると言うのが凄い。質の高いデバイスが低価格で手に入る。 日本の携帯電話でも、そういうものがあっても素晴らしいとは思わない。なぜなら、携帯電話のブラウザーやサービスはクローズドだから、発展性を期待できない。最近アンドロイド対応になって、やっと期待が持てそうな感じになってきた。Appleは日本の家電メーカーの製品を一気に駆逐するような製品を作っている。
 
電子辞書  →iPhone
カーナビ  →iPhone
各種携帯  →iPhone
電子書籍  →iPhone/iPad
携帯音楽  →iPhone
携帯ゲーム →iPhone
デジカメ  →iPhone
ビデオカメラ→iPhone
 
画面の解像度が上がり、品質の高いIPS液晶を採用した事で、日本メーカーのこれらのデバイスが古ぼけて見えてしまうのかもしれない。チープな液晶、低速な動作、クローズドなサービス、高価なゲームソフト、白黒表示しかない電子ペーパーなど、ソフトで実現できるものをわざわざハードにしてしまっているのが日本のメーカーの痛いところだ。しかも、それを携帯機器で実践しているのが更に痛い、携帯機器は軽ければ軽いほどいいのだ。ハードで必ずしもする必要の無いものをハードにし、ユーザーに余計な出費をさせてしまっている日本のメーカーの製品がiPhoneやアンドロイドに駆逐されるのは、時間の問題なのかもしれない。
 
前のiPhone3GSでは、スペックが中途半端だった。カメラも300万画素程度で競争にならなかったし、液晶画面だって大した事なかった。ゲームだって、そんなに揃っていなかったし、カーナビをするのには、解像度が低かったし、ビデオカメラ機能も解像度が低く、一昔前のスペックだった。しかし、今回のiPhone 4は違う。デジカメは500万画素でキレイな写真が撮れるレベル。ビデオカメラはハイビジョン画質、ゲームは画面がキレイで解像度が高くプロセッサが高速化していて、しかもゲームが安い。本格的なスペックになったことで、注意すべき存在になった。今回驚いているのは、もしかしたら、ユーザーよりも、こういった機器メーカーかもしれない。