SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

藻で日本が産油国に

NHKクローズアップ現代で藻が光合成をして、重油に似た油を吐き出すらしい。筑波大学の渡邊信(わたなべ まこと)教授の研究。その藻の名前はボツリオコッカスという。現状では生産効率が低く、石油の10倍のコストがかかると言う話なのだが、生産効率という点では藻は同じ面積のトウモロコシに比べて40倍もいいのだという。渡邊教授の研究はイギリスの大手新聞「THE TIMES」で「藻の油田」という見出しで紹介され、「他の藻に比べ、油を作る効率が高い」と高く評価されている。しかし、日本での評価は低く、ついこの前まで研究費がスズメの涙程度だったと言う。悲しいかな日本という国は自分の国に優れた研究成果があるのに、それを評価する事が出来ない。この状況は、日本のジャーナリズムの無能さを示すものだ。本来であれば、外国の新聞に取り上げられる前に日本の新聞が取り上げるべきなのに、それが出来ていないのは、あまりにも情けない。
 
参考資料
 Wikipedia:ボツリオコッカス
 筑波大大学院教授・渡邉信さん 緑藻からバイオ燃料
 http://sankei.jp.msn.com/science/science/100419/scn1004190843002-n1.htm
 
コスト
 155円/Lとまだ高い
  ちなみに原油の価格は48円/L(2010.4.21現在:以下のリンクの東京原油を参照)
  資料:http://www.fuji-ft.co.jp/newspaper/frame.htm

生態
 生活排水など、汚れた水の中での棲息を比較的好む

生産量
 ボツリオコッカス118t/ha
 トウモロコシ  :0.2t/ha
 アブラナ    :1.2t/ha
 アブラヤシ   :6.0t/ha
 渡邊教授
 「2013年ごろまでに生産効率を1ケタ上げたい。そうすればコストも下げられる」

メリット
 食物などと競合しない
 陸地に場所を取らず、森林破壊などの影響も少ない
 
渡邊教授によれば、現在の10倍の生産効率が達成できた場合、日本の石油消費量2560億リットルを23万ヘクタールの休耕田や耕作放棄地で生産できる。skymouseの予想では、省エネ技術などが進歩して、日本の油の消費量は2/5になり、9万ヘクタール程度(2560億リットル→1000億リットル)で済むように思う。ちなみに、日本の休耕田の規模は100万ヘクタール、藻の生産効率が上がれば、不可能ではない規模と言える。三菱がエンジンで発電して走るEV(シリーズ型ハイブリッド車)を発表したが、それは50km/L(普通の車の平均燃費は16km/L)だという。これに軽量素材を使って重さが現在の60%になれば88km/Lになり、充電スタンドなんてそんなにいらないなんて事になるかもしれない。そうなれば、充電スタンドを作りすぎて無駄な公共事業になりましたなんてことになるかもしれない。