SKY NOTE

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液晶テレビメーカーの思いこみ

液晶テレビメーカーの思い込み

1.大きい事はいい事だ(過去のリビング中心の市場慣行を引きずっていると思われる)

  • 間違い、リビングならいざ知らず、個室におけるスペースは限られている。置けないものの付加価値はゼロだ。(どんなに面白いコミックがあっても置く場所がないので買わない=出版不況)

 
2.3Dはプレミアムだ(成果主義に基づく誤った利益追求と思われる:目先の利益追求)

  • 間違い、3Dはプレミアムではなく標準である。テレビ単品をプレミアム価格にして得た利益よりも3Dに対応したビデオ、ゲーム、写真の周辺ハードを足した利益の方が高い。3Dは既存の2Dビデオ、2Dカメラ、2Dゲームを全て取り換える契機になる。ビジネスチャンスとしては、3DTVをプレミアム価格にして僅かな台数を売るよりも、10万円以下で売り、ビデオやカメラを全て3D対応品に取り換えてもらう方がチャンスとしては大きい。また、アジアの格安メーカーの台頭を許さないと言う意味でも、早めに買える値段にして市場を獲得しておく事が必要だ。

 
3.テレビの解像度はWXGA(1366×768)で充分だ(ユーザーの利用形態を無視している)

  • 間違い、テレビだけではなく、PC(ネット)に接続する時代にテレビ単体の論理は通用しない。PCの解像度としてはフルHDが標準、WXGAは標準以下である。

 
4.テレビは明るい方がいい(ユーザーの利用形態を無視している)

  • 間違い、人が明るさを感じるのコントラストだ。黒人の白い歯が輝いて見えるのは、ハイコントラストだからだ。よって、コントラストが充分であれば、明るさは重要ではない。高性能な反射防止コーティングなどを使えば、充分見栄えがする。またPCモニターとしても使う用途からすると、明るすぎるのは目が疲れてかえってデメリットである。

 
まとめ

  • お客さんのニーズを徹底的に無視しているので、新しいニーズが掘り起こされず、テレビは売れてもビデオが売れない、PCも売れない、次のニーズに繋がっていかないのだ。顧客が一旦、2Dのテレビを買ったら、そのテレビが買い替えられるまで、3D対応製品が売れない事を考えれば、全てのテレビを3D対応製品にするのは当然である。3DTVをプレミアム価格にして僅かばかりの利益を獲得し、2Dのテレビを大量に売る事は、お客さんのビデオやカメラを3D対応製品にする商機を7〜10年先に吹っ飛ばしてしまう行為であり、愚かである。