やすきよ漫才
コメディの王道、笑える漫才でキャラの濃さとパワーが違う。今のコメディって笑いが何だか乾いているんだけど、やすきよの漫才は、心の底から笑える。猫背でカサカサした笑いじゃなくて、腹の底からのけ反って笑える感じ。
上を向いて歩こう
不況の時は、この歌が一番いいと思う。
上を向いて歩こう(女性のカバー)
現代はこっちの方がいいかな...
ちあきなおみ「黄昏のビギン」
不況が終わり始めている時はこの歌。特に春から初夏にかけては、この歌があっていると思う。雨が降っている夜で明日は天気予報で晴れみたいな感じ。
他人を励まそうと言うメッセージのこもった歌があったり、心の底から笑える漫才があったり、この時代は、なんだか優しかった。歌や言葉に一本筋の通ったものがある。辛いとか、悲しいとか、そういう事分かってるよ。みたいなメッセージが音や言葉になって心の中に突き刺さるものがあった。そういう優しさが社会をパワフルにしていたと思う。この20年間を見ると、日本人のメンタリティに成果主義は合わなかったと言う他ない。優しさや励ましがあってこそ、日本人は頑張れるのだ。数値で尻を叩くようなアメリカ型のやり方は合わなかった。そういう意味では子供と同じなんだ。叱ってばかりじゃ力がでない。励ましたり勇気づけたりして、心を支えてくれる何かがあってこそ、みんな頑張れるんだ。
昭和の歌や漫才にはそれがあって、平成の歌や漫才にそれはない。やすきよを見ていると、そう思ってしまう。
人の悲しみに共感するような歌がない。戦う歌ばかりで励ましの歌がないんだ。