SKY NOTE

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日本経済再生

お金だけで考えるからおかしくなる。お金の本質に立ち返る事が大切だ。お金が価値があるのは、人が生きる為に必要なものと交換できる事だ。つまり、逆に言えば、お金を稼がなくても日本人が生きていくのに必要な物資が調達できるのであれば、お金は必要ないのである。二流の経済学者は、お金がものと交換できるものとして捉えるのではなく、単なる数字として捉えるから、数字を稼ぐことばかり考えてしまう。しかし、数字にこだわるとお金が物と交換できると言う本質と乖離してしまう。
 
日本は、この「もの」という点で非常に特別な国だ。日本は他の国と違って、材料さえあれば、何でも作れる国なのだ。こんな国は他にない。しかし、資源を日本は自給できないではないかと思うかもしれない。でも、実際には、それを可能にする技術がある。必要な物資の調達を可能とする技術は、バイオテクノロジーと省エネと自然エネルギーだ。資源、エネルギー、食糧の自給率100%を目指す。
 
石油 2540億リットル:11.39兆円相当(1バレル80ドル:2010.3.16現在)
・自動車用燃料:1000億リットル
 →333臆リットル(電気自動車:66%削減:アーキテクチャ変更:2010年現在)
 →200億リットル(軽量素材:40%軽量化:バイオナノコンポジット:2020年頃)
 →100億リットル(バッテリー駆動率50%:バッテリーの大容量化:2020年頃)
 →0億リットル(バイオディーゼル:100億リットル:藻の量産+高性能酵素:2020年)
・プラスチック:480億リットル
 ・輸出品用 :330億リットル(輸出をしないのであればこの分は必要ない)
 ・国内消費分:150億リットル
  ・藻の量産→糖化発酵→ポリ乳酸→バイオポリマー
  ・二酸化炭素+水素(自然エネルギー+水の電気分解)でプラスチックを自給
・灯油・C重油(478億リットル)
 →286億リットル(ペアガラス:40%削減)
 →0億リットル(太陽熱・地中熱+ヒートポンプで代替する)
・A重油(303億リットル)
 →268億リットル:船舶・農業機械用→人口減少(-11.6%)
 →0億リットル:バイオディーゼル(268億リットル生産)
LPガス
 →保温浴槽+節水シャワー+ヒートポンプ(太陽熱 or 地中熱)+電磁調理器+バイオガス
・石油火力発電(960億kwh)
 →0億リットル(人口減少分:1100臆kwhで消滅)
・ジェット燃料(46億リットル)
 →バイオディーゼルに水素を混ぜる。
石炭 1.8億トン(52ドル/t:8424億円相当)
・7500万トン:石炭火力(2523臆kwh)
 LED(200lm/w)省エネ1000臆kwh+太陽光800臆kwh+風力700臆kwh
  (自然エネルギーと省エネで石炭火力分の石炭必要なし)
・7300万トン:高炉鉄を作らないのであれば、必要ない
・1400万トン:石炭化学→バイオポリマー or CO2ポリマー
・1075万トン:セメント・窯業(ジオポリマーへ移行すれば殆ど必要なし)
・541万トン:紙パルプ:電子ペーパーで9割削減(1割が衛生用紙)
・708万トン:その他
天然ガス
・780臆立方メートル(1BTU 4.23ドル:1立方メートル0.1ドル:7020億円)
 ・560臆立方メートル:天然ガス火力発電2814臆kwh
  ・地熱発電(2000臆kwh)+都市の電子化による省エネ(600臆kwh:15%削減)
 ・100臆立方メートル:工業→バイオポリマー
 ・80臆立方メートル
  保温浴槽+節水シャワー+ヒートポンプ(太陽熱 or 地中熱)+電磁調理器+バイオガス
 ・40臆立方メートル(電磁調理器など...)
鉄(1.1億トン:国内需要3500万トン+輸出鉄鋼製品3500億トン+輸出製品の鉄4000万トン)
・鉄鉱石:輸出しないのならば、再生鉄で自給可能なので必要ない
・高炉鉄:8297万トン(輸出をしないのであればこの分は必要ない)
・電気炉:3000万トン(スクラップ鉄(3400万トン)を再生すれば、日本の需要は満たせる)
     最近、電気炉でも高級鉄(硬い鉄)が作れるようになった。
セメント
・石炭:ジオポリマーにすればセメント製造に必要な石炭は必要ない
・石灰:国内で自給可能
 
日本の未来は

冷暖房
・暖房・給湯ははヒートポンプとペアガラスや保温浴槽による保温

素材
・鉄はスクラップ鉄で自給できる。
・プラスチックはバイオポリマーやCO2ポリマーで自給
・セメントはジオポリマー

インフラ
・輸送燃料はバイオディーゼル
・電気は省エネ(LED+都市の電子化)、自然エネルギー+原子力
・ガスはバイオガスか電気で代替
 
エネルギーと資源は技術開発を進めれば、充分自給可能である。輸出産業を放棄し、自分の国だけで使う分だけに限定すれば、外貨がなくても充分やっていけるし、高齢化によって就業人口が下がっても、工業部門の生産量が現在の1/3で事足りるので、労働力不足を補う為に移民を必要としない。仕事が減るので労働時間を大幅に減らし、ワークシェアリングで週休4日制で充分やっていける国になる。資源やエネルギーを自給しているので、内需100%経済でやっていける。時間に余裕のあるゆったりした国に出来る。その中で教育を進めれば、より高度な社会が出来るだろう。国内の債務は、自給率100%を生かせば、外国為替を無視できるため、一気に札を刷って、一気に返済し、その後は財政をスリム化した政府と相まって税金の安い国に変わり、各国から投資を呼び込める国になる。
 
必要な時間20年(2030年に達成できる目標)ちょうど、日本に老人が増えてしまっている時期であるが、その時には、外国に依存しない自立した国家となっており、内需100%経済であるため、必要なものが足りなくなるような社会ではない。休みが多いので、ゆったりした社会になっているだろう。隠居社会と言えば、それまでだが、高齢化した後の日本には、このスタイルが最適だと思う。
 

・週休4日制

モノ
温室効果ガス:ほぼゼロ(排出権がもらえる)
・エネルギー、資源、食料自給率100%

財政
・国の債務ゼロ
・税金安い
 
経済的にも環境的にも安定した社会
人口が増加しなければ、システム的に1000年続けられる。環境を破壊しないシステムなので、持続可能であり、労働力も少なくていい、知的活動に特化して、外貨を獲得するが、基本的に自分の国の物資は自分の国で調達する。ゴミも燃料にしたりリサイクルするなどして、再利用する為、ゴミ問題も解決されている。とてもキレイな国でシンガポールみたいな社会になっている。
 
未来の生産技術
未来の生産技術は、オートメーション化されて、設計図を電子配信すると、それに基づいて各国の生産設備でものが出来る世の中になっていると思う。よって、生産活動はソフトウェアがメインであり、あとは機械で作ってしまう。つまり、安い労働力ではなくロボットでモノを作る時代になっている。労働力はますますいらないので、休みを増やして所得を分配する事で対応する様になると思う。
 
食料自給率100%は、日本の食糧自給率100%は可能かを参照の事
具体的なライフスタイルは、このブログの記事の「未来の家」みたいになる。
安定した社会を作ろうと思えば、別に経済にこだわらなくても、科学技術にこだわれば可能となる。困難になりすぎた財政の問題を解決するよりも、技術開発をした方が、楽に問題をクリアできる。発想の転換が必要。輸出が必要なのは、外貨の為、外貨が必要なのは資源やエネルギーや食料を買う為なのだけど、それを科学技術で自給してしまえば、外貨が必要なくなり、よって輸出も必要ない。結果としてワークシェアリングで所得を分配し、国際競争とは無縁の安定した社会を作れる。