需要が現状では30兆円足りないと言われている。需要とは何かと考えてみた。
需要とは「欲しい」という欲望と定義し、そこから導き出される需要創出とは、何らかの形で新しい欲望を生み出すか、あるいは、潜在的に存在している欲望にフォーカスを当てて、それが従来出来なかった要因を排除する事で、新たな需要を創出する事を考える。
そこで、そこで、新規需要と潜在需要に分けて考え見た。
<新規需要>
1.3DTV
- テレビが3Dになれば、それに繋がるビデオ、ゲーム機、PC、カメラなどが必要となり、経済波及効果が大きい。また立体のリアルな映像は欲望を刺激する。3Dのテレビで見た肉まんは湯気が立って膨らんでいて、とてもおいしそうに見えた。非常に宣伝効果の高い媒体となりうるポテンシャルを持っている。食べ物がおいしく見えたり、服を立体のアバターに着せて、コーディネートする様なものが出来れば、オンラインショッピングがより魅力的になり、消費を拡大する事になるだろう。
- 消費の刺激(3Dによる訴求力のある広告)
- 波及製品市場の拡大(テレビ・ビデオ・ゲーム機・立体メガネ・PC)
- 従来の紙に代わるものとして注目されている。これにより、プリンターの需要やオフィスビルの需要が少なくなるかもしれないが、誰にでも使えるPCの登場は、PCによる社会の変革が全世代に渡る事を意味し、ある意味、コンピューターの恩恵が全ての人に行き渡る事によって、書類を介したあらゆる事が電子化され、コストダウンが進む可能性がある。紙の需要を吸収し、巨大な市場を形成する可能性がある。タブレットPCの普及とともに、メディアの変革が起き、制度や規制に守られた日本の従来型マスメディアは滅び、癒着構造から離れたネットメディアによる客観的な情報が伝わることで、日本に大きな利益をもたらす事であろう。
- 紙の需要を吸収(出版、プリンター)
- コンピューターによる効率化(企業のコストダウン→利益)
3.環境(3兆円)
- 環境分野は複数の制度によって刺激するべき
- 無利子融資(財源:暫定税率2兆円+電力消費税1兆円-1円/kwh)
- ・地熱発電(潜在的発電量は年間2000億kwh相当:現在日本の20%に相当する)
- ・太陽光発電
- ・風力発電(騒音のでないブレードや、微風でも回転するブレードの開発が必要)
- ・ペアガラス(熱の40%は窓から逃げていると言われおり、それを90%以上に逃がさない)
- ・保温浴槽
- 太陽光発電電力買取り制度
- ・余剰電力50円買取り(より多く余らせるとお得になるのでエコ家電が売れる)
4.海外インフラ事業(円借款(財源:無利子国債)+日本の技術のシステム化)
- ・「おいしい水が飲みたい」:水ビジネス(日本ではタダだが、外国では重要)
- ・「環境を破壊せず便利な生活がしたい」:日本の環境技術製品の受注
- ・「早く移動したい」:日本の新幹線システムの受注
<潜在的需要>
1.耐震補強工事:日本のマンションの1/3が旧耐震構造で危険な状態にある。(3兆円)
- 耐震補強無利子融資(財源:無利子国債-相続税免除 or 相続税増税の併設)
- お金持ちに財産を保全したければ、政府に長期間、お金を融資するか、それが嫌ならば、増税された相続税を払うかどちらかにして欲しいと要求する。銀行の金庫にしまって、スズメの涙にもならない金利をもらうよりも、地震に備える為に使われ、他人の生命財産を守ることになるので大義名分としては充分だし、建設業者も仕事が出来て、社会に対して恩恵が大きいと思われる。
無利子融資によって潜在需要を掘り起こす。