SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

3Dテレビって倍速液晶テレビのスペックで充分実現できるんじゃないの?

NVIDIAの展示会に行った時、120Hz駆動の液晶でも充分、満足の行く立体視が出来たので、評論家は120Hzじゃダメだと言っているけど、俺の目には全然オッケーだった。写真のような静止画を見ても、チラつくような事はなかったし、むしろ、倍速で出来るものをわざわざ4倍速にして高く売りつけようとしているように思えた。
 
そう思ってkakaku.comを見てみると、32インチのテレビが、とても安い。酷いのになると、エコポイント12000ポイントついて、実質的に4万円(52000円-12000ポイント)ジャストで買えるのだ。これだけ安いと、倍速のスペックでも3Dできますって言って、売るのは辛いのかも...と思ったが、それは戦術的視野と言うものだ。テレビ単体の利益を考えるよりも、テレビモニターを安く売って3Dに必要な3Dメガネや、ビデオ、カメラなど、無限に広がる周辺市場を見れば、テレビ単体の利益が多少少なくなっても、全体から見れば利益が出る形に持っていけると思うのだが、それが出来ないのは、頭が堅いとしか言いようがない。
 
わたしが見たのはAcerの3Dモニターだが、海外メーカーはそういう事を考えず、とにかく3Dを安く売る事を考えている。そうこうしている内に3Dテレビは日本メーカーの高い奴より、海外メーカーの方が安くていいね。という事になり、結果として日本メーカーはテレビ市場すらも失ってしまうかもしれない。既に実用的な3D表示が出来るのに、必要のないスペックアップをして高い値段でい売りつけようとする了見の狭い日本メーカーよりも最近、Acerの方が優良メーカーに思えてきた。
 
日本メーカー:テレビ単体での利益追求(成果主義×事業部分割=事業部内での利益追求)
海外メーカー:3Dマーケット全体での利益追求(水平統合モデルの中での利益追求)
 
日本メーカーの動きは、日本国内の市場に合わせたものと考える事が出来る。反対に海外のメーカーは最初から世界が相手なので、3Dモニターを高く売ろうとしても、安くできるのならば、そこを狙ってくるメーカーが必ず出てくると予想できるため、日本のように必要のないスペックを上げて売ると言う事は最初から諦めていると思われる。よってAcerは安く3D対応の液晶モニターを売り始めた様に見える。
 
日本が世界市場で勝てないのは、このような日本国内での甘ったるい発想の売り方で世界に向けて売ろうとしているからではないかと思う。つまり、日本国内の売り方で世界に売ろうとしている。だから、ダメなのだ。そうゆうぬるい判断の結果、安値競争で先を越される。先行特権を海外メーカーにもって行かれ、量産規模が限定され、利益が圧迫される。収益が出ないから利益を追求する為に製品を高く売ろうとする。付加価値が高い製品とは、メーカーが損をし、客が得をする製品でもある。だが、客を得にさせると、お客が沢山つく。少なくとも日本市場のパイだけを考えれば、それは出来ないが世界市場で勝負する事を考えれば、それは可能だ。つまり、こういう事だ。日本メーカーは、日本市場だけを見て商売をしているのではないか?
 
日本市場:パイが限定されている
世界市場:パイは広がっている
 
日本市場:マスコミを抱き込めば高く売れる市場
世界市場:必ず安値で売ってくるライバルが登場するシビアな市場
 
日本市場はパイが限定されている上に、マスコミを抱き込めば、ある程度の期間、高く売る事も出来なくはない市場である。しかし、世界に市場を移すと、そういう甘い判断は出来ない。必ず安値で売ってくるメーカーがあり、そういうメーカーの製品でも消費者は躊躇なく買ってくるので、出来るだけ速い段階で安く売って先行特権を獲得し、量産規模を世界レベルに広げる事が結果として薄利多売で利益を獲得できるのである。
 
利益の追求の仕方が違うように思える
日本メーカー:事業部の利益の追求の為、総合的な市場での利益を軽んじているのではないか?
海外メーカー:事業部の利益以前に、世界市場では、高く売ろうとしても出来ない
       ならば、沢山作って安く売るしか利益を出す方法はない。
       コストパフォーマンスを徹底的に高める製品をリーダーが徹底する。
 
Acerの3D液晶モニタ
 
ただ、このモニターの応答速度が2ms(計算上は500コマ/秒出せるスペックだが、ビデオ伝送ケーブルの仕様上の限界が120Hz)だからクロストークが生じなかったのかもしれない。TNだから高速だしね。だけど、120Hzで表示できるのだから、3Dも見られるようにすればいいと思う。多少画質が悪くたっていいじゃないかと思う。完璧を求めるよりも、出来る事を楽しめるようにして欲しい。
 
自分が数年前に見た。倍速液晶であろう3D表示(ソニーの倍速BRAVIAPlayStationの3Dのレースゲームを表示していた)でも充分、満足のいく3D表示であったため、あのレベルで出しても充分、いいのではないかと思うのだ。