SKY NOTE

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日本とアメリカの報道の違い(報道の品位)

今回の小沢氏の報道において、検察当局が不起訴なのは、充分な証拠固めが出来なかったからだと言う。(つまり、検察当局でも状況を特定できていなかったのだ)その検察の基本に忠実な態度はよしとしても、それを伝えた日本の報道機関、特に民間放送局の報道姿勢は、報道のプロとして基本に忠実であっただろうか?私は否と言うしかない。そこでアメリカと日本の報道の仕方の違いについて書きたい。
 
日本の報道(民放)とアメリカ(CNNやABC)の報道を見ていて思うのは、日本の場合、現状では確定していない情報であっても、それがテーマになるとなるならば、それを主題にして、尚且つそれが、まるで事実であるかのように表現し、尚且つ、それを洪水のごとく報道するのに対し、アメリカの場合は確定していない情報については、未確定である事を断った上で、おまけみたいな感じで伝える。例え、それが事実だとしても、確定していなければ、それをメインにせず、サブで、しかも、未確定であると言う事を言い添えるアメリカの報道は立派だと思う。それに対して日本の報道は、明らかにその真逆をいっている。見ていて救い難い品位の低さ。ヤジ馬と同レベルの田舎っぺの報道には、あきれ返る。見ていてみすぼらしい。
 
品格と言うのは、こういうところなのだ。どうして品格が重要なのかと言うと、信頼に影響するからだ。礼儀作法と同じである。礼儀や品格と言うのは、基本的には人と人との間の信頼を醸成するためのものである。情報に対する姿勢も品格が大事だ。なぜなら、正確な情報の認識は、情報の扱いを慎重に行ってこそ、成立する。勘違いとか思い込みと言うのは、情報に対する軽率な対応の結果とも言える。よって、真に情報を正確に捉えられる人は、情報の扱いが慎重かつ丁寧であり、どことなく品位があるのだ。日本のマスコミはその真逆を行っている。品位もなく、ただただひたすらに下衆なのだ。こんなことでは、良い報道など出来よう筈もない。
 
情報の扱いが粗雑だからこそ、彼らの分析は、井戸端会議の域を出ない。もっと情報の扱いに対して丁寧でシビアなプロの報道が見たいものだ。私がテレビ報道に新規参入が必要だと思うのは、こういうレベルの低い粗末な報道で右へ左へと振り回される日本社会を憂うからだ。彼らは自分達をプロだと主張しているようだが、ABCやBBCの報道と比べると、みすぼらしくて見ていられない。大人と子供くらいの違いがある。日本のマスコミは子供のままでいいのか疑問に思う。もし、日本にABCやBBCが入ってくると言うのならば、大手を振って賛成したい。日本のニュースのレベルが変わるだろう。間違っても日本のカスレベルの民放のニュースなんて見なくなるだろうし、多分、そうなったら日本のニュースの方も彼らを見習って変わるだろう。あるべき形に。