SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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未来のプロセッサ

1.命令的に中立なプロセッサが理想

  • スーパーコンピューターの議論で、使うであろう全ての命令を同じコアで実現出来ないものかと考えていると、究極的にはDRP(動的再構成プロセッサ)に行き当たると思った。そして、並列度の高いメモリも必要で、そのためにTSV(貫通電極)による多ビット転送が必要となる。より並列度を高めようとすると物理的に接続するのではなく、無線で接続する方が合理的と考えられるため、無線方式の転送方式が理想的だとも思った。しかも、メモリは不揮発である事が望ましい。そういうプロセッサがあれば、x86とかPowerとか、そういう命令は関係ない。ハードウェア的に命令に対して中立なプロセッサが生まれる。

 
2.並列メモリを管理するOSが必要(仮想PCの集合体みたいなOS)

  • 昔コンピューターに詳しい友人とそういう話をしていた時、そういう事をするためには並列メモリを管理するOSが必要だねと言われた。「確かに」と思った。要するにVirtual PCみたいなのが、ハードで動くようなものと考えれば、仮想PCの集合体のようなソフト環境になるのかもしれない。そういう意味では、フリーウェアで昔のソフトが動く再構成プログラムがあって、過去のソフトも全て実行可能なパソコンが出来ているのかもしれない。

 
3.汎用品になれば日本人向きのプロセッサになる

  • さらに言えば、CPUとかGPUとかではなく、メモリ容量とプロセッサコア数でシステムの性能が決まるような世界になる為、より集積度が高く、低消費電力なプロセッサを低コストで作れたメーカーが勝つ世界となっている。ある意味、そういうものは日本人が得意な技術かもしれない。あるものを徹底的に極めて作り込むというのは日本的だ。

 
4.これからはメタバースによってプロセッサ需要が生じるだろう

  • 日本には、TSV技術もあり、プロセッサを製造する技術も、MRAMを作る技術もある。無いのは資金と需要である。需要はゲーム機、資金は新たな市場(中国など)から調達すると仮定すると、やはり、電子出版やメタバースが思い当たる。特にメタバースで必要となる3D演算処理が重要で、この処理を高めれば高めるほど、都市の電子化という新たな需要が生まれる。

 
5.問題は実行スピードが現行方式に対して勝っているか?

  • 問題はそういうプロセッサを実際に作ったとして、現状のGPUと対抗出来るスペックになるかというのが問題なのだ。対抗出来るのならば作る価値があるが、対抗出来ないのであれば夢として語るには面白いが…という話になる。インテルのLarabeeもあまり芳しくない様だしね。

 
6.最終的にはそうなるだろうが、それがいつになるかは分からない。

  • だが最終的にはそういうプロセッサになるという事は分かっている。昔はCPUとFPUは分離していたが、今は一つになっているし、今はCPUとGPUが一緒になる時代である。そして、その次は、プロセッサとプロセッサ同士が一緒になる時代が来るだろう。1チップコンピューティングから、1チップ汎用コンピューティングへ移行するだろう。

 
7.未来はアンドロイドか?それとも電卓か?多分、その両方だろう。

  • 規格として統一されているので、メモリとプロセッサが一体になっていて、メモリ増設をするようにプロセッサを増設するようになる。だから、マルチプロセッサは当たり前。メモリを増設すると処理速度も上がる。そんな風に考えて見ると、内部的にはシンプルになっていき、結果として小型軽量化が進む事で、電卓のようにコモデティ化してしまうのか、それともソフトが進化してアンドロイドが出来て、より高度に進化していくのかと考えると興味深い事である。多分、電卓のような3Dタブレットコンピューターを持ったアンドロイドがいるのが、私が老人になった頃の世界だろうなと思う。

 
その頃のプロセッサの構造は、イメージとしては命令粒度に柔軟に適応出来るフラクタル構造のプロセッサになっていると思う。技術と言うのは洗練度が高まると、自然の構造に似てくるだろうから。