SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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欲望の可視領域

人が動くのは欲望によるところが大きい、つまり、その欲望を刺激できれば、人は動くわけだ。そこで、欲望という概念を擬人化して解釈してみたいと思う。
 
欲望から見える景色と言う視点から、物事を見てみる。

私は常々、価値のあるものが無視されている時、なぜ、これが価値がないと評価されるのか分からなかった。しかし、欲望君から見ると、私が価値があると提示しているものは、難しかったり、マイナーだったりしてイメージ出来ない。つまり、最初から候補の対象外になる。
 
欲望君は価値を理解する姿勢はあるが、その価値が欲望君に見えなければ評価のしようがない。だから、欲望君から見た視点から考えれば、欲望君に見えるように、その価値を説明する必要がある。
 
1.第一の欲望 「恐怖と怒り」そして「正義」
欲望君の性格は、いくつかの要素から構成されているが、私が例にあげるのは、怒りと恐怖が挙げられる。その反面として正義を求める姿勢がある。世の中のストーリーに悪と正義が現れるのは、欲望君の意思が反映されている。この怒りや恐怖に極めて強く欲望君は反応する。故にここに焦点を絞った作品として「DEATH NOTE」を紹介したいと思う。DEATH NOTEという存在はまさに恐怖の存在である。ここで紹介される白黒(善悪)の世界は、欲望君は好きだ。強烈な恐怖は、ジェットコースターに似ている。頭のいい主人公、夜神月が恐怖、それに対抗する名探偵が善の象徴として描かれている。こういう善悪のコントラストハッキリしているものが欲望君は好きである。
 
2.第二の欲望 「美」と「権力」
女の欲望さんが望むものに美がある。美と言うものを客観的に見ると、それを持っているものに権力が生じている事がわかる。つまり、欲望さんが美を求めるのは権力欲が背後にある。美を手に入れると、男が自分の思い通りに動く事が好きなのだ。故に欲望さんは汚いものが嫌いである。だから、男はキレイにしておかないと、女性の欲望さんに嫌われてしまう。
 
3.第三の欲望 「金」
金は、ある意味、美よりも強い権力を持っている。美と言うのは、個々の調和の賜物だが、金は権力を直接、仮想化したものと言って良いだろう。価値の記号としての金、その価値の大小に応じて権力が生じ、その権力を、その大きさに応じて金と言う代替物でやり取りする。金を欲するのも、ある意味権力欲と似ている。欲望君、欲望さんともに、お金は好きである。
 
4.第四の欲望 「刺激」と「面白さ」
欲望君は、常に新しく刺激のあるものを求めている。欲望君は変化が好きだ。それが他人事ではた目で面白ければ面白いほど、欲望君は好きである。
 
まとめ
このように若干ひねくれた解釈だが、これは世の中を客観的に見た上で欲望さんから見える景色から物事を解釈した結果である。欲望さんの興味の無いものを見せても、欲望さんは動かない。もし、欲望さんに自分の意見を聞いてもらいたいのであれば、欲望さんに見えるように、ハッキリと、そして、美しく、そして、それが金になる事を証明する事である。そして、新しい事であり、同時に、その新しさが自分を傷つけず、面白い事が欲望君は好きである。正義、美、金、新しさ、面白さ、それが揃っていると、欲望君は、結構認めてくれる。しかし、それが揃っていないと、あまり興味がないようだ。
 
甘い目線と辛い目線
露骨な言い方だが、物事を観察し、直接的にいうと、露骨になってしまう。よく説明をするときに露骨に言うと、問題視される。そういう人に対して思うのは、形式を重んじる前に、現実を直視して欲しいと思う。そういう形式や虚栄を重んじる姿勢が衰退の原因になる事は歴史が証明している。たとえ露骨な物言いでも、そこに真実があると思えば、聞き苦しくても我慢して聞けるはずだ。それは教養の成せる技である。真実を聞く耳とは、表面的な美しさより、教養で物事の本質を見る姿勢である。真実がキレイじゃないから、否定するようでは、何事も間違え、失敗する事になるだろう。そういう発想の甘さが敗北を生む。形を重んじて実を見失う事が、実際に実を失う理由になる。損得観念がキチンとしている ちゃんとした計算の出来る人は、そういう甘い発想にはならない。