SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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イ・サンは面白い

最近、イ・サンを見ている。坂の上の雲も面白いので、両方見るのだが、時間が重なるのだ。坂の上の雲は10時から始まる再放送を見ればいいのだが、どうも、見たいと思う気持ちが先走って見てしまい、途中でイ・サンに切り替えると言う変則的な見方をしてしまう。
 
イ・サンが面白いのは、宮中でのインテリバトルの面白さにあると思う。賢さと賢さがぶつかり合う所は、とても面白い。「なるほど、そうきたか」と思うような事があって、互いの知恵の深さと言うものを感じさせてくれる。
 
主人公は王の孫で王位継承権を持つ心優しき男であるのだが、頭もよく腕っぷしも強いが、優しすぎて恐れられず宮中には僅かな味方しかいない。いつも、後ろから刺されるような卑怯な攻撃をされつつも、それに立ち向かっていく姿をみる度に「がんばれ」と思ってしまう。
 
イ・サンには平民の友が2人いて、いつも世孫(せそん)様と言いながら、イサンの為に役に立ちたいと思っている。そういう友情を見るたびに「Good job!」と思ってしまう。友達の為に頑張るのには対価はいらない。そういう優しい世界と、権力を手に入れる為には手段を選ばない敵役との対比が、友情の美しさを浮き上がらせている。
 
窮地に陥るたびに、友情や知恵に助けられ、王になっていくイ・サンを見ると「自分も頑張ろう」と思えてくるのだ。なぜなら、どうしようもないほどの苦境の中で、信じる友がいて、忠義に厚い部下や賢者が寄り添っている姿を見ると、世の中捨てたものではないと思えてくるのだ。自分にはそんなものはいないのだが、そういうものが世の中にあるとイメージするだけでも救われる思いがする。
 
意外に助けになるのは、世孫の祖父、現在の王なのだが、この人は基本的に公平な人であり、同時に王であるため、大事なところでは公平に物事を裁いてくれるところが頼もしい。現実にはあまりいないリーダーである。公平な王の姿をみるたびに「指導者とはこうあらねば」と感心する。
 
そういう悪徳美徳、知恵と奸智、友情と卑怯、公平と私欲、この対比が見事に描かれていて面白いのだ。