SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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どうして、人は人を苦しめる事が出来るのか?

「どうして、人は人を苦しめる事が出来るのか?」と悩み、答えを求めていたが、なかなか答えが出てこなかった。「人が苦しんでいる姿を見ると自分の胸が苦しくなって、辛いじゃないか」と思ったりもした。だから、徹底的に人を苦しめるのが難しいと思ったりもした。
 
つまり、ある程度、人と言うのは、相手の苦しみに共感し、救う事を考えるものだと言うのがわたしの心の中の常識だった。だが、現実を見ると、そういう私の常識を遥かに超えた残酷な世界が広がる。それはなぜだろうと考えたとき、説得力のある答えが見いだせなかった。
 
しかし、自転車で走っているときに、シンプルな答えが見つかった。それは、人の欲望は、他人とは違うという事だった。そして、恐怖は欲望の中でも強力なものであると考える事により、人が人を苦しめる理由が分かった。
 
つまり、自分が恐怖に支配されたとき、その恐怖と言う名の欲望に忠実である事と、他人の欲望に違いがある事が何を生むのかというと、衝突が生じる事がある。そして、自分の意思を押し通す為に、己の恐怖という欲望を満たそうとする。恐怖の実体は「わたしは生きたい」という切なる願いなのだ。その願いと衝突するものは、全て滅ぼそうとする。つまり、それが他者の苦しみであった場合、それが徹底されるのだ。つまり、己が生きたいと言う願望が他者を滅ぼすわけだ。
 
被害妄想で他人が自分を殺す存在だと過大評価する事で、人は他人を苦しめる事を可能とするのだ。つまり、人が人を苦しめる最大の理由は、他人が自分を滅ぼすと言う被害妄想から生じるのだ。実際に滅ぼす人間もいるだろうが、人と言うのは基本的にお互いに生きたいと思っているはずだから、別に滅ぼしあう理由などないのだ。大事なのはお互いが存続出来る条件を満たせば、そこに恐怖は存在しないという事。被害妄想から生じる過剰防衛によって人が人を苦しめる事になるのならば、まず、現実を直視して、被害妄想から脱する努力をするべきである。
 
それが人が生きる道なのだとわたしは思う。
 
スターウォーズのダークサイドとは、その妄想の事をさすのだと思う。
 
「恐怖と言う自分が生き残る為の欲望が、他人を生かす欲望を上回るとき、人は他人を苦しめ続ける事が出来るようになる」