2010年の液晶モニタについて考えてみた。
まず、立体表示を可能にするため、Displayport 1.2 or HDMI 1.4対応の製品が求められる。また、眩しくない輝度にまで下げられるLEDバックライト液晶などが必要になるだろう。そして、来年に必ず必要になる地デジ対応も重要かもしれない。そして、キレイな色を表現する為に三波長LEDが必要になるだろう。
2010年の液晶モニタのスペック(私の購入対象ゾーン)
入力端子 :Displayport 1.2 / HDMI 1.4 / DVI-I / DV(3D/PC/TV)
液晶パネル :120Hz表示が可能なもの(3D)
バックライト:三波長LEDバックライト(色と明るさ)
解像度 :1920×1200以上+超解像(Kindle for PCなど...電子出版)
インチ数 :23〜26インチ(机の上に置けて、目線が高くならないサイズ)
機能 :地上デジタル三波チューナー / リモコン(テレビ)
表面加工 :アンチグレア(モスアイフィルムがベスト:見やすさ)
オプション :3Dメガネ(3D)
台座 :低くできて傾斜できる事(リラックスして見れる高さ)
ボディ :狭縁(省スペース)
このような性能の液晶モニタがあれば、自分としては購入対象となる。まず、既存の3DゲームやSecond Lifeを立体表示させたいというニーズと、Blu-ray 3Dの映像を見るというニーズと、3Dデジカメで撮った写真の鑑賞が主なニーズである。また、電子出版に対応する為、縦方向の解像度は1200ドット欲しい(縦方向1200ドット、横方向1600ドットあると、A4見開きで6ポイントの文字(ルビや注意書きに使われるフォントサイズ)が潰れない)
ニーズ
立体写真 :3Dデジカメの写真(3Dデジカメ)
立体ムービー :Blu-ray 3D (3D対応Blu-ray Player)
立体ゲーム :既存の3Dゲームの立体化(PlayStation 3 / PCゲーム)
バーチャルワールド:メタバースの立体化(Second Life etc...)
テレビ :地上デジタル放送
電子出版 :電子ブック
あらゆるコンテンツを立体化する方向で検討する。3Dメタバースを旅したり、立体ゲームで遊んだり、立体ムービーや立体写真を見るなどだ。そして、地上デジタルテレビも見れる。新しい機能てんこ盛りのモニターと言える。コントラスト、色、解像度なども新しい技術で大幅に向上しており、新しくて、高品位な映像が出力できる。立体感は、コントラストや解像度、色の深さによって強調される。故に、これらの画質改善項目と3D映像は相性がいい。
こういった機能のモニターを普及させる事で、カメラ、ビデオ、ゲーム機、PCとそのソフトが付属して売れる。あと、モーションセンサも売れるかもしれない。立体映像とモーションセンサは、面白い組み合わせだろう。とにかく、3Dは需要を喚起する。どういう風に需要を喚起するのかというと...
パソコン :3D表示をさせる為のハイスペックなPCが欲しくなる。
ビデオ :3D Blu-ray対応プレイヤーやレコーダー、ソフト欲しくなる。
ゲーム :対応ソフトが欲しくなる。
バーチャル;モーションセンサやヘッドセットが欲しくなる。
電子出版 :置き場所に困らない本が買える。
これらの需要の要が3D液晶モニタとなる。商品戦略上、非常に重要な位置にモニターがある。23インチと小型液晶であるのは、机の上にあるパソコンとの連動を考えると、それが妥当だと考えられる。リビングから個室へニーズのウェイトが変化してくると思う。需要を見ると分かる通り、殆どすべてのメディアといっていいほど、波及効果が大きい。また、3D映像と物理計算が連動すると、布が表現できるようになり、服を自分のアバターに試着させて、アパレル関連の需要を喚起する事も可能となるだろう。また、最適なスタイルになるためにダイエット市場も活況を呈するかもしれない。
3D液晶モニタから、市場を展望し、導き出した答えは、景気回復したければ、こういうモニターを作るべきであるという結論だった。