今回の不況の終わりと、新しい市場について

気が早いと思うかもしれないが、この不況が終わりに近づいていると思う。なぜなら、アメリカの住宅価格が下げ止まり、不良債権の増加が止まり、ガイトナー財務長官が失業率が2010年下半期にピークを打つという認識をしたところから、この傾向でいくと、2008年9月に始まった今回の金融危機は2010年7月以降、つまり、2年間で終息すると考えられる。
　
意外に早く終息する目処が立ち始めているというのが統計グラフを眺めていて思う。さて、この先の新しい市場について考えてみた。ライフスタイルの変化を書いてみたいと思う。
　
・・・2010年シナリオ（フィクションです念のため）・・・
1.タブレットPCの台頭
2009年9月、AppleがタブレットPCを発表した。この事により、iTunesで本が買える様になった。また、ジャケット付きCDアルバムも販売される様になった。この事により、出版活動が紙ベースから電子ベースへと変わるきっかけが生まれた。
　
2.ChromeOS端末が発売される
2010年7月、ChromeOS搭載PCが発売した。テレビ型、ノート型、タブレット型が売られる様になる。OSがタダなので、従来のPCより1万円ほど安く、39800円で購入できる様に成った。また、通信サービスと一緒に契約すると10000円で購入できるということで、ネットがメインの利用形態の人には、十分なスペックだった。煩雑なメンテナンスが必要ない事とフラッシュメモリで動いている為、極めて家電的に使え、ソフトは煩雑さがなくなり、ハードはメカ部品が消滅し、非常に軽く薄くなった。片手で文字入力が出来るリモコンが付属するChromeTVが発売し、YouTubeが放送局になり、テレビ番組をCM付きで配信する様になった。
　
3.電気自動車が発売される
各社から電気自動車が発売されるが、シリース方式のハイブリッド車であるVOLTが注目を集める様になる。従来のガソリン車と同等の航続距離でありながら、燃費効率は3倍という性能が注目される。
　
4.照明は蛍光灯からLEDへ
照明は蛍光灯を上回る発光効率のLED照明が登場し、蛍光灯からの置き換えが始まる。
　
5.変わる建設業
政権交代により、従来の道路やビルや住宅など新規に作る工事が減り、風車や太陽電池、家の断熱化やオフィスのマンション化、耐震工事など環境設備の設置や従来の建物のリフォームが主体となる。
　
新しい時代には、古い産業は減るが、同時に新しい産業も生まれる。だから、古い産業がなくなる事をネガティブに受け止めるのではなく、新しい産業が生まれる事も合わせてポジティブに考えるべきだ。2010年以降は、そういう社会になっていると私は予想する。