SKY NOTE

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これからの日本は成功するか?

1.数十年後に困窮する日本

  • 高齢化社会を日本が生き抜くためには、外貨を必要とせず自立する事が必要だ。なぜなら、老人が増えた数十年後の日本は中国やインドに経済で敵わなくなっているだろう。同時に人口問題や環境問題が深刻化し、食料、資源、エネルギーの価格が高騰している。つまり、数十年後の日本は、外貨を持っていない上に、買うべき物資の値段も上がっていて僅かしか購入できないか調達しにくい状態になっている。

 
2.困窮を回避する方法はあるが...

  • 私が提案しているグリーンバンク構想や、食料自給率を上げる政策を実行する事により、2030年までに日本は、エネルギー、食料、資源のほとんどを自給可能な国になる。これは絵空事ではなくて、統計的に、どれくらいの効率のものが作れれば、どういう結果が出るかという計算に基づいている。だから全く根拠のない数字ではない。

 

 
3.実際にはその方向に日本の政策が動いていない

  • しかし、私が提案した内容を上回る内容か、同等の内容の政策が実行されていないのは、日本の将来を考えると憂慮するべき事である。目標設定が低すぎて、殆ど何もしてない状態に近い。その目標の低さの原因は、財源不足である。現在の日本の政治体制は、国民のために使うお金よりも、利権のために使うお金の方が多いのである。つまり、この相対関係を逆転する事が必要なのだが、現状では出来ていない。総選挙が近づいているので、その最初のステップをやっと踏めるかどうかという段階にすぎない。

 
4.正しい事が間違いだと言われる社会

  • たとえ、正しい主張が出来ていたとしても、周りがそれを信じる事が出来なければ意味がない。私はよくガロアを引き合いに出すが、それは優れたものを受け入れるためには、それと同等の器を持った周囲が必要なのである。現状では、見込みが薄いと考えている。なぜなら、世界では環境ビジネスによって景気回復しようとする機運が高いし、その方向性は正しいのだが、日本では未だに環境か経済かと意見が二分している段階であり、現状では日本の問題意識は低いと言わざる終えない。

 
5.意識の低さの根源は何か

  • この意識の低さの原因は何なのか?それは、日本の政治に対する絶望、可能性を提示されても絶望する事で否定する。それは何度も何度も政治に裏切られた結果、猜疑心がこれ以上ないまでに高まっており、人々の意識の中に「都合のいい事いっても騙されないぞ」という意識の方が、物事を楽観的に考え、建設的に行動する意識よりも上回るからである。それは、失敗体験を繰り返した末に自尊心を失い、負け犬になっていく姿とも言える。

 
6.負け犬状態から脱するには、どうするか?

  • こういう失敗を繰り返したとき、小さな成功を繰り返し、それを評価していく事が必要である。まず、第一ステップとして、政権交代をしてみよう。そうすることで今までと違う政治の形を実現する事、それが第一の成功、第二の成功は、その第一の成功をクリアした後、どれだけ、建設的な政策を民主党が提案する事が出来るかにかかっている。しかし、どれだけ優れたブレーンが彼らにいるかという点で疑問符がつく、ブレーン集団の質によっては、第二の成功はおぼつかない。とにかく優秀な人材を見抜き登用できる、人の質を見極める王佐の才を持った三国志荀イクの様な人材が必要である。

 
7.優秀なブレーンを備えて長期間にわたり日本を変えていく

  • 正しい政策を実行するときに、それが正しいと理解できる国民でなければいけない。そういう意味では、今の様な話題を追うばかりで政治の質をチェックできない質の低いジャーナリズムでは駄目である。第三の成功は、正しい政策を長期間にわたって評価できるジャーナリズムが必要となってくる。このジャーナリズムを支えるには、きちんとした歴史感を持ち、世の中の現実を理解している非常に高い教養を持ったブレーン集団が必要だ。現在の主要メディアは、今でも新聞とテレビである。しかし、優れたブレーン集団はこの旧メディアの体制からは生まれなかった。現行体制の欠点は、情報収集とその輸送にかかるコストを回収するために多額の維持費が必要となる事から、純粋に読者や視聴者のために仕事ができない状態にある事だと考えられる。それ以外にも経営者の意識が低いというのもあるだろう。現在のメディアは、収益を確保するために大衆に迎合する事ばかり考えていて、まじめに政治や経済を論ずる意識に欠ける。お金の量ではなく、質で評価されるメディアの台頭が求められる。規模の拡大が、資本力ではなく、人々の信頼によって生み出される姿こそ、最も望まれるジャーナリズムのあり方だ。

 

  • ここで登場するのが新しいウェブ端末と無線技術の台頭である。新しい情報の輸送手段が確立されることにより、情報を収集、輸送にかかるコストを大幅に低減し、その上で有料のコンテンツを配布できるAppStoreの成功が個人メディアを生み出すだろう。その個人の中から優れたコンテンツを選び出し、まとめあげる形で新しいメディアが生まれる事が第三の成功であると私は思っている。当然、その中で旧来メディアは地位を失墜し、なくなっているというのが第三の成功の条件である。

 
まとめ

  • 日本が成功する条件
  • ・第一の成功:政権交代(国民が政治の主導権を握る事)
  • ・第二の成功:良質な政治(民主党が優れた人材を登用する事)
  • ・第三の成功:良質なメディア(無能なメディアの衰退と新しいメディアの台頭)
  • 上記の三つが実現されると、日本は成功できる。日本が成功するために必要なのは、情報と人材を適材適所に配置する事である。それ以外の資本や技術やノウハウは、この国には十分にある。日本の中で無能なのは、ジャーナリズムと政治だけである。それ以外は概ね優秀なので、足を引っ張っている連中が消えれば、成功する可能性がグンと高くなるという訳である。そういう意味では、この国は体はあっても脳がない状態と言える。脳の質を上げるためには、変化を恐れず、新しいものを認め、過去を捨てる勇気が必要である。この国は、やっとその第一歩を記すかどうかの瀬戸際にたっている。やっと前に進めると言うのが私の感想だ。