SKY NOTE

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東芝が解像度の落ちない3Dディスプレイを開発した

TMD東芝モバイルディスプレイ)が裸眼でも解像度が落ちない3DディスプレイがSIDで発表された。
 

 
その名も「Time Sequential Autostereoscopic 3D OCB Display」
OCB液晶の高速性を利用した時間差表示による立体視の様だ。つまり、右目用のフレームと、左目用のフレームを分けて表示する様だ。表示速度は120Hzで60Hzずつ両目に分けて表示する。その際に片一方の目に入る映像を導光板を介したLEDバックライトで消灯したり、点灯したりして、隠したり表示したりする事で、右目と左目の映像がバッティングしない様にしている。感覚としては、インターレースの縦版という感じだろうか?
 
時間差で解像度を倍化させ、解像度の劣化を防いでいる。ただ、60Hzでは多分ちらつくので、もっと高速な液晶が必要だろう。そういう意味ではブルー相液晶の登場が待たれる。今回の東芝のものは、OCB液晶だが、将来的にはブルー相液晶が、この方式では有望だと思われる。
 
ブルー相液晶であれば、応答速度が1msであるため、フィールドシーケンシャル方式(画素数3倍)で5色バックライト(高色域)でも200Hzで表示できる。そうなれば、片目100Hzごと表示できる筈だからチラツキも気にならないだろう。この発表がサムスンだったら身を乗り出したが、ブルー相液晶を発表していない東芝が出しても、あまりインパクトがなかった。
 
ただ、そういうやり方を使えば、ブルー相液晶(高速/高視野角)とフィールドシーケンシャル方式(高解像度)とこのタイムシーケンシャル方式(3D)を使う事で、印刷物が立体になって動き回る様なものが出来る可能性が見えたのは、朗報だった。(本を開くとティンカーベルが飛び出す様な映像が作れる。立体映像とAIを組み合わせれば面白いものが作れそうだ)
 
最近の発表を全部くっつけてキメラの様に組み合わせると究極のディスプレイが生まれる。実際に出来るかどうか分からないが、可能性はある様に思う。この調子でいけば、2012年のブルー相液晶の本格量産と同時に、超解像度立体ディスプレイが出来ているのかもしれない。そうなると、新しい市場が生まれそうだ。
 
究極の電子都市が出来、仮想ショップ、仮想オフィスが登場する。その頃にはTSVの様なチップを積層して大幅に高速化する様なビデオチップも出来ているだろうから、2012年に登場するモニタは、かなり凄い事になっているかもしれない。
 
2012年のモニタ

  • 解像度 :3840×2400(フィールドシーケンシャル)
  • 色   :自然界の物体色の99%以上を表現(5色バックライト)
  • 立体映像:ステレオ表示方式(タイムシーケンシャル)
  • 視野角 :180度(ブルー相液晶)
  • 表示速度:10ms(100Hz表示:ブルー相液晶)
  • コントラスト:1:2000
  • 表示回路:超解像度チップ(フルHDも高解像度で疑似立体表示)

 
印刷物レベルの画質で立体的に見えれば、もはや目の前にあるのと同等の映像が再現される。そうなると、移動する事が無意味に思えるほどの臨場感が生まれると考える。つまり、都市やライフスタイルのあり方が変わる可能性がある。そういう意味で社会を変えるディスプレイが登場するのかもしれない。