SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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kindle 2012

Kindle DXに出した要望を読み返してみて、どういう形で実現されるかという事を考えてみた。
 
1.もっと安くして

  • 量産が必要なので、カラー化は必須だろう。そうなると、現状では液晶パネルしかない。

 
2.もっと解像度を(1280×824→1920×1200)

  • フィールドシーケンシャル方式を使えば安く作れるだろう。しかし、この方式を使う為には、高速液晶が必要なので、ブルーフェーズモード液晶の登場(2011年)まで待つ必要があるだろう。ちなみにブルーフェーズモード液晶は視野角も広い。

 
3.個人が本を書ける様にして(AppStoreみたいな)

  • 比較的簡単に実践できる様な気がする。

 
4.もっと容量を!(3.3GB→ネットストレージ)

  • 動画のストリーミングみたいな形でページをサーバから読み出す様な形であれば良いだろう。issuuの提携or買収やFlashへの対応が必要と思われる。あとは無線LANサーバ(本棚に相当)があればいい。

 
5.もっとカラーを(モノクロ16階調→フルカラー)

  • 電子ペーパー→液晶へ、そのかわりバッテリー持続時間は短くなる。あるいは、重たくなってしまう。350g以内にする為には、LEDの発光効率の向上とFlashを実行する際の電力消費削減が望まれる。そうなると、TSV(貫通電極)を使ったメモリとプロセッサ間の消費電力の削減が必要となって来るだろう。

 
6.書き換え速度をもっと速く

  • 液晶化する事で実現されている。

 
7.もっと軽くして(525g→350g)

  • 非常に困難な目標で画面をある程度小さくしたり、TSVを使ったり、LEDの発光効率を上げたりして、バッテリ消費を抑え、尚且つ高密度バッテリーを実装する必要があるだろう。バッテリーに使える重量はどう見ても100gで、この重さのバッテリーで8時間駆動するとなると、ノートで言ったら1/5程度に落とさなければいけないだろう。1チップコンピューティングという形になるのではないだろうか。

 
8.スタンドとリモコンつけて

  • 比較的、簡単にできる。Bluetoothでいいだろう。

 
9.日本でkindle売って

  • 日本の旧態依然とした著作権団体は無視して、出版業界とタイアップするのが妥当に思える。コピーを必要以上に恐れる著作権団体は、読者を泥棒扱いしている。iTunes Music Storeの成功が理解できていない。十分に便利で妥当な価格であれば、コピーされず購入されるのだ。逆に言えば、不便で法外な価格であればこそ、コピーが氾濫するのだと言える。日本でビデオソフトの購入習慣が根付かなかったのは、レンタルがあったからではない。1本1万円以上もする値段で売っていたからだ。レンタルは法外な価格の商品が買えない人の為に、仕方なく登場したに過ぎない。ユーザーの利益を考えないものは、同時に、自分達の利益もユーザーに考えてもらえない事を理解するべきだ。出版の電子化も同じ、今や音楽はオンラインで買う時代、電子化を恐れる古い発想では読者に見捨てられるだけだ。

 
10.コミック売って

  • ジャンプなど漫画雑誌と提携すればいいと思う。利害が一致するだろうから、実現の可能性は高いだろう。ある意味、キーファクターになりうる特定のコンテンツ組んで、成功例を示せば、他の連中もついて来る気がする。

 
上記の要望を全て満たす製品が出来るのには、最低でも2012年まで待たなければならないと考える。これらの基準を満たすと、本格的に紙を使わないメディアがたちが上がり、プリンタの需要が落ちるだろう。つまり、この製品は、紙メディアの市場を食う。そして、もっと大きく見ると、オフィスの電子化を促し、都市のあり方を変える可能性がある。なぜなら、オフィスというのは紙情報のサーバみたいなところがあり、それが電子化されると、原理的には、物理的なオフィスが必要なくなってくるからだ。つまり、この製品が普及した2020年には、あなたは満員電車に乗る事はなくなっているかもしれないのだ。
 
機能的にはプリンタと本の機能を持つ。表示に特化しているので、パソコンよりも軽く持ち歩きやすい。タッチパネルを使えば、キー入力も出来る。周辺商品として、ADF搭載のスキャナーが売れるかもしれない。