SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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キャッチアップとイノベーションの違い

キャッチアップとイノベーションの違いは、キャッチアップの様に成功モデルをコピーするのではなく、目的から手段を創造するという原点回帰する必要がある。
 
アメリカに追いつこうとしていた頃は、成功モデル(成功する手段)がアメリカにあり、それをコピーし改良する事で付加価値を創造できた。だが、今は情報化社会なので、コピーしている最中にソフトが進化してしまいキャッチアップが出来ない構造になっている。
 
昔は成功する手段が明確にあって、それをコピーしていれば成功できた。だが、いつのまにか、そういう他人の力(創造力)に頼ったやり方は通用しなくなっていた。
 
では、イノベーションとは何かというと、手段ではなく、目的の改良である。つまり、目的に即した新たな手段を創造するという事だ。その発想で重要なのは、(発想の上では)「贅沢」になることである。日本では贅沢は無駄遣いをする傲慢な姿勢と捉えがちだが、発想の上では、贅沢に発想しても、どこにも無駄は生じない。
 
ある人が、全自動洗濯機について...
「本当に全自動というのならば、洗濯をして、乾かして、たたんで、タンスに入れるまでを全自動というべきだ」
...と言った。
 
非常に贅沢な全自動洗濯機であるが、こう言う発想がイノベーションには必要なのである。不便だったり、本来あるべき理想の姿を創造し、それに現実を近づけるにはどうしたらいいかと考えるのである。こういう発想で一番落第なのは、「そんなの出来っこない、現実でない」と考える前から諦めてしまう事だ。発想するだけならば、誰も損はしないので、そんなケチなことを言わず、考えてみようと言いたい所だ。要するに私の言いたい事は「頭の中でやる限りにおいて、誰も損をしないのだから、考える事をケチるな」と言いたい。
 
つまり、キャッチアップとイノベーションの違いは、現実と理想である。現実的と言って現状の発想に縛られていると、イノベーションは出来ない。その事が本来あるべき形というものを常に頭に置いておいて、考え続けていけば、ある日突然、天啓が訪れる。それが閃きだ。この天啓は考える人間にしか訪れない。現実的という戯言をいいながら考えるのをケチる奴には駄目なのだ。考えないで他人のコピーばかりしている奴にも訪れない。
 
私が思うに、手段の改良が出来るのならば、目的の改良も可能ではないかという事だ。つまり、改良対象を手段から目的に切り替えるだけでいいと思うのだ。その分、大きな目線が必要になるが、それは視点の移動すればいいだけで、何も凄い事ではないと思うのだが、どうだろうか?
 
ある意味、現実的というのは、現状の発想に縛られるという亊でもあるんだよね。そういう縛りから発想を解き放ち、未来へと発想のコマを進める亊がイノベーションなのだと私は思う。
 
最後に一つ、「成功モデルをコピーするのではなく、他人の幸せを考える」要するに己の成功という利己的な発想ではなく、他人の幸せを願う利他的な発想がイノベーションの原点である。不便や苦痛を和らげようという意思がイノベーションに繋がっている事も言い添えておきたい。
 

  • エジソンの電球:「ランプはオイル交換やススが出てメンテナンスが面倒、それに火を使うので危険だ」(エジソン談:こんな亊言っていたと記憶している。うろ覚えなので自信がない)

当時のフィラメントはすぐ焼き切れてしまい、実用に耐えるものではなかった。電球そのものは存在したが、寿命が短く使い物にならなかったので、人々はススの出るランプを使わなければいけなかった。それをエジソンが改良し世の中に広めた。ちなみにエジソンが使ったフィラメントには日本の竹が使われた