SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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こういう景気対策がいい

短期的に需要を増やす方法と中長期的に需要を増やす方法の両立が必要である。その際に重要となるキーファクターは、「節約」である。おかしいと思うかもしれないが、これは有効な方法なのだ。単なる節約ではなく、無駄を省いたお得なサービスや商品で需要を喚起するという事だ。
 
1.電気を節約:省エネ家電
消費電力が少なく、便利な機能をもった商品、昨日発表されたMac miniなどがいい例で、元々消費電力が低いMac miniだが、今回のモデルはアイドル時(無操作時)の消費電力が45%少なくなっているという。また、Panasonicの今月発売する照明器具は明るい昼間の時にセンサーで暗くする事で40%の省エネを実現しているという。
 
 Apple Mac mini アイドル時の消費電力45%カット
 http://www.apple.com/jp/macmini/environment.html
 
 Panasonic自動調光で消費電力を40%カット
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20090129/1233160846
 
 SHARP 32型で年間消費電力66kwhを実現(一般的な32型テレビは135kwh位)
 http://www.sharp.co.jp/corporate/news/090202-a-2.html
 
2.輸送コストを節約:高速道路はトラックを無料化する。
高速道路は乗用車ではなく、トラックを無料化して輸送コストを下げる。この不況時に乗用車で旅行に出かける人なんていない。それよりも日々の生活が少しでも助かる様な形がいい。それに台数の多い乗用車を無料化すると、道路事業者のコスト負担が大きくなるが、台数が少ないトラックなどを無料化するのは、比較的コスト負担が少なく、消費者には物流コストが下がる事で物価を下げる効果を生むだろう。つまり、麻生政権の方針は間違っている。多分、間違った政策を敢えて実行し、失敗する事で民主党の高速道路無料化という政策を否定したいのだと思う。つまり、自民党は「ほら、駄目だったでしょ、高速道路無料化なんて絵空事」と言いたいのだと思う。そうやって道路を造り続けて、無駄を増やそうという魂胆が見え隠れする。新規に道路を造るのをやめて、都市部だけ道路料金をとり、その収益で、全国の道路の維持管理費を賄うという方法は、アリだと思う。無駄が少なくパフォーマンスの高い政策だと私は思う。逆に自民党が提案している政策は、無駄が多く、パフォーマンスが低い政策だと思う。輸送の無駄を省いて、モノを安くして需要を喚起する方がいい。
 
3.中間マージンとガソリンの節約:ネット販売の推進
既存の店舗などは閉めて、ネットでモノを売る様にする。そういう意味では、最近の薬の販売規制は、それとは逆行している。ネットで薬を売るときの安全ガイドラインを定めるべきなのに、それをしないで、ネットは全部駄目というのは極端であるし、時代の要請に逆行した行為である。インターネットで個人のアレルギー履歴や病歴を登録しておけば、想定される副作用を自動で検索して、それに応じて販売するとか、副作用の大きい薬の場合には、薬剤師と相談(テレビ電話)できるとか、そういう亊が大事だと思う。通信販売は持ってきてもらうので、一見、ガソリンの節約にならないと思うかもしれないが、10kgの買い物をするのに1200kgの自動車をショッピングセンターまで往復で動かすエネルギーと、1t程度の荷物をまとめて運ぶのとでは、バスと乗用車くらいに燃費効率が違う。まとめた方がいいのだ。
 
運動重量の比較
乗用車 :(10kg+1200kg)×100人×ショッピングセンターへの移動距離×往復(2)
トラック:(1000kg+2500kg)×輸送距離(顧客の家を周回する距離)
物理的な輸送重量が乗用車が121tなのに対し、トラックは3.5tと1/35程度に収まるのである。
 
4.光熱費の節約:ペアガラスを無利子融資で普及させ
ペアガラスの普及の為に8000億円(40万円×200万世帯)を使い、無利子融資する。財源は定額給付金をやめる亊で捻出。
 
C1.01 日本の標準消費量(電気・ガス・灯油)
http://www.hinodeya-ecolife.com/ecowiki/16.html
 
北海道東北地方の消費量
http://www.autopower7.jp/hp7/data_syouhi.html
 
この資料によれば、日本の平均的な灯油消費量は309リットルだそうである。これは、日本全国の平均値で、東北や北海道では1030リットルだそうです。灯油1リットルを70円(安い店を基準とした)として計算すると、年間コストは72100円で、ペアガラスを導入すると窓から出ている熱の45%の内、40%を保持できるそうなので、72100円×40%は28840円分の節約になる計算になります。これを20年間、無利子融資をするという計算だと、年2万円の出費ですから、年間8840円が毎年、浮く事になります。石油価格が再び上がれば、この数値はもっと上がります。冬は終わりなので、遅すぎる対策ですが、長期的に家に住むという方で寒冷地に住んでいる方には有望な選択肢だと言えます。
 
まとめ
無駄を省いて、需要を喚起する方法は、まだまだいくらでもあると思うので、こういう亊をやった方が、結果的に使えるお金が増えて、景気を下支えすると思う。一時的な効果を望む対策よりも、あとでじわじわ効いてくる対策の方が安心感がある。その安心が景気を拡大させると思う。省エネ家電を揃えたり、輸送コストや中間マージンがなくなって商品が安く買えたり、燃料代が少なくて済んだり、そういう方が家計に与える安心感が違う。必要のないものを捨てても社会は疲弊しない。だが、安易に首を切る様な事をする制度を残したままでは、そういう亊もおぼつかなくなるだろう。やはり、雇用を安定化させる為にワークシェアリングや株主配当を削減して従業員に還元する亊が最も有効な景気対策だと言える。
 
「人」ではなく「モノ」を削れ
「人」なくして景気回復なし
「堅実さ」が安心を生む