SKY NOTE

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iPhoneから都市の電子化が始まる

米作家のiPhone電子書籍App Storeで販売
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/09/news022.html

1.電子書籍がAppStoreで販売される
このニュースを見て、ついにと思った。App Storeの利益分配比率は7:3、クリエイターが7でAppleが3である。これは、一般的な著作権料の1:9を大きく上回る。クリエイターの取り分が7倍になるのである。これが何を意味するかというと、400円の文庫本で40円の著作権料をもらっているクリエイターが100円で小説を売っても、クリエイターが手にできる利益は、70円となる。

<一般的な著作料とAppStoreの比較>
一般的な著作料:400円→40円(100円→10円)
AppStore   :100円→70円

2.クリエイターと消費者の双方にとってメリットの多い革命的な利益分配率
つまり、読者が100円で小説を購入してもまだ、400円の紙の本で支払われる著作権料(40円→70円)よりも多いのである。これが何を意味するか、誰でも分かるだろう。

消費者は100円で本が買えて、クリエイターは今まで以上(40円→70円)の利益を得る。つまり、お店に足を運ばずに安く本が買えて、本棚も必要のない書籍がAppStoreを通じて販売される。

3.iPhoneから出版革命が起きる可能性
そういう意味では出版革命と言ってもいいのかもしれない。これが都市の電子化と何の関係があるのだろうと思うかもしれない。だが、これは重大なのだ。人々が紙ではなく電子の紙に親しむ習慣が多くなり、それが、机の上でなく、いつでもどこでも出来るという事は、紙と全く同じ事なのだ。今までにもそういうものがあったが、Appleのサービスはスケールが違う。ローカルサービスではないのだ。プロが飛びつくスケーラビリティがある。

この結果、多くの作品がiPhoneに殺到する事になるだろう。そうすると、電車の中でiPhoneで小説を読む人が増えると同時に、仕事の書類をiPhoneで見る人も増えるだろう。ここで、電子都市という要素が出て来るのだ。iPhoneの様な無線でつながった書類を表現できる画面を持ったものが生まれると、それがちょっと大画面化すれば、それだけで今までの本や書類を置き換える能力を持つ様になる。

そして、今日(2008年7月9日)発表された...

4.iPhoneから電子都市が生まれる
GoogleSecond Life? 3Dアバター作れる「Lively」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/09/news028.html
(今はまだWindowsにしか対応していないけれども...Googleの事だから、Mac版も開発しているだろう)

Google版の電子都市と、iPhoneの書類再現能力を持つ画面が組み合わさると、立派なオフィスが出来上がる。つまり、都市が出来上がるのだ。

5.そして、都市は電子化され、二酸化炭素は減る
その結果、物理都市の需要が減って、その周辺のサービス、飲食業などが必要なくなる。結果として、都市の消費電力は減って、住宅の消費電力は増えるが、住宅に省エネ技術を投入すれば、結果としてそれも増えず、二酸化炭素が削減できるという訳。

コンビニを規制するみたいな馬鹿げた事をするよりも、こういうやり方の方が、よっぽど二酸化炭素を削減できると私は思う。