SKY NOTE

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電力消費の二酸化炭素をゼロにする(その1 都市の電子化)

まず、日本の二酸化炭素の24%を占める。電力消費の二酸化炭素をゼロにする。部門別では一番二酸化炭素が多い。

需要構造(大雑把な数字)
都市43%(4200億kwh)
工業37%(3600億kwh)
家庭20%(1960億kwh)

1.都市の電子化
まず都市の二酸化炭素を減らす為には、都市の電子化が最も効果的である。もはや物理都市の時代は終わりつつある。都市の本質は情報を集積する事による効率性と多様性である。これを電子化する。

1-1.紙の流通を電子化
都市の情報流通は紙が使われている。故に物理的に集積する必要がある。この紙が電子的に集積できれば、基本的にオフィスは、電子化できる。

1-2.会話の電子化
会話は電子都市の中でアバターで出来る様になる。今はキーボードによる会話が多いが、これが音声に変わり、表情も本人の顔からトレースできる様になる。

1-3.お店の電子化
商品を見る時も、裸眼立体ディスプレイで立体的に見られ、3Dモデルをあらゆる角度から見る事が出来る。店員のアバターに商品について訪ねる事も出来る。個人的な事で恐縮だが、自分の場合、インターネットの登場によって秋葉原に行かなくなった。要するにお店にいかなくても、商品が買えるというのは便利なのだ。

1-4.小口流通
小額で商品を輸送する為に、最寄りのコンビニなどで受け取れる少額配送サービスが出来ている。これにより、運送効率が上がると同時に細々としたものもネットで購入できる様になる。

1-5.電子都市の現実の再現性
画質は今はおもちゃのようだが、将来的には現実と変わらない画質まで上がる。モニターの進歩(裸眼立体ディスプレイ×スーパーハイビジョン)と三次元演算処理の進歩が重なって、目の前に現実とほぼ変わらない映像が再現される。違うのは移動が電子化されるので、いつでもどこでも、すぐに行ける事である。

1-6.電子化へのシナリオ
まず、iPhoneがこの状態を変革する。なぜだろうか?あれは電話であり、全く関係ないと思うかもしれない。しかし、あれこそ電子ペーパーと言うべきものなのだ。基本的にメディアの進歩はエンターティメント(娯楽)から始まる。このプロセスにおいて、iPhoneは動画、音楽、文字、写真とあらゆる情報を表示でき、それらが通信回線でつながり、しかも情報を有料で流通できるインフラがある。これは現実社会が必要とするインフラを網羅している。しかも持ち運びが極めて容易であり、いつでもどこでも手軽に情報がやり取りできる。つまり、21世紀にふさわしい「紙」である訳だ。

紙の電子化が始まると、書類やデータを電子化した方が便利だという事になる。そして、一定レベルまで電子化が進むと、オフィスっている?と言う事になる。なぜなら、その時には超リアルな三次元電子都市があるからだ。モニタ上で全部出来るのに、わざわざ高い賃料を払ってオフィスを借りるべきかと経営者は真剣に悩む様になるだろう。そこで物理オフィスの削減に乗り出す。オフィスレス企業が増える。

オフィスに人が集まらないという事は、都市に人が集まらないという事であり、その人達を対象にしているビジネスも、電子化を余儀なくされる。結果としてオフィス需要は減り、物理都市はモニタの中に吸収され始める。つまり、現実自体がオンラインゲーム化する訳である。

三次元演算処理により、コンピューターの需要が高まり電力需要が増す事はない。なぜなら、半導体の進歩がそれを抑制するからだ。最近、省庁が発表した将来のITの電力需要は、過去のコンピューターアーキテクチャをベースにしている事はグラフの形を見れば分かる。並列処理系のプロセッサに転換した2006年からグラフの形は変わらないといけないのに、変わっていないところから、未だに1コア高クロックの基準で電力消費量を計算していると見える。つまり、設計手法が変わり性能と電力消費の比率が変わったのに、古い基準で算出した為に電力消費が大幅に上がってしまった訳だ。恐らく、あの統計はプロセッサの事を全然知らない人間が作ったのだろう。

結果として都市は今ほど必要なくなるし、それに必要な消費電力も下がるわけだ。