SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

温暖化対策に原発は決め手にならない

0.ウランでやろうとすれば、ウランが枯渇する
温暖化対策を原発でやろうとして、世界が真似をすればウランの消費量が爆発的に増えることで、ウラン資源が枯渇して継続不能な温暖化対策になる可能性が高い。だから、ウランによるエネルギー生産は補助的なものとして考えるのが妥当だ。(原発に頼る方法には皆が行える普遍性がない)

1.高速増殖炉は間に合わない公算が高い
原子力関係者は、「そうなる前に高速増殖炉が出来てしまえば大丈夫だ」と言っているのだが、その研究は遅れがちであり、また、大抵の資源の寿命は、その埋蔵量にその年の消費量を割ったものであるため、需要が増加した未来を想定していない。

2.ウラン資源の寿命は恐らく35年くらい
恐らく正確な可採年数は、提示されている数字の半分くらいだと見積っていい。つまり、その間に需要が増加し、ウランの消費量が上がって、実質的な可採年数は半減してしまうだろうということ。ウランは70年と言われているが、多分35年位で終わってしまうだろう。つまり、2040年には終わってしまう。

3.2040年までに原発に頼らないエネルギーシステムが必要になる
それまでに原子力に頼らない電力システムを手にいれなければいけない。高速増殖炉は恐らく間に合わない。予想よりも難しい問題があるようだ。

4.新しい技術がエネルギー消費を減らし、エネルギー生産を可能とする
しかし、他の分野の発電技術はその間に進歩するので、恐らく高速増殖炉はいらなくなるだろう。現在、太陽光発電の効率は15%くらいだが、これが40%くらいになると、非常に魅力的な電力原になる。また、LEDなどが、蛍光灯の1/3(80lm/w→250lm/w)の電力で同等の明るさになると、それだけで照明が全電力消費量の22%×0.66(1/3)=14.7%の省エネになる。また、日本の照明は明るすぎるので、さらに30%暗くして、テレビなども省エネになるとすると18%くらいの省エネになる。そこで、私のプランはこうだ。

5.現実的なプラン
最初も述べたとおり、原発に頼れるのは2040年までであるから、あと30年程度しかない、だから今すぐに脱原発をしなければいけない。高速増殖炉は間に合いそうもないが、他の技術の進歩はめざましい。そこで、新しい技術と省エネ技術を組み合わせ、温暖化対策も進める。

日本の電力消費:9700億kwh(2004年)→6800億kwh(2030年)→6200億kwh(2040年)
5-1.省エネ:LEDを250lm/wにすれば、1800億kwh削減
5-2.自然エネルギー:4240億kwh
・太陽光:2600億kwh(発電効率25%/10.4万ha 40%/6.5万ha)
・風力 :700億kwh
・水力 :940億kwh
 合計 :4240億kwh
5-3.人口減少:1100億kwh(2004年1.278億人→2030年1.08億人)
5-4.原発:2600億kwh(今と同じ)
5-5.SMES(超電導蓄電技術:電力生産と消費のムラを吸収する)

6.都市を電子化して脱原発
2040年の6200億kwhをまかなうのには、自然エネルギーでは足りないが、2/3近くを自然エネルギーで調達できる計算になる。太陽電池発電効率の向上を促せば、もっと効率が上がるだろう。人口が減れば、食料生産に必要な農地が余るので、そこに太陽電池を置けばいい。さらなる省エネが必要なのは言うまでもなく、足りないあと3割程度削減するためには、社会構造の変化が必要になる。2040年までにオフィスや店舗の半分程度をバーチャル化する必要がある。つまり、ディスプレイの中に町を作るわけだ。物理的な都市を生産、運営、維持するほどのエネルギー源が存在しないため、住宅と生産設備の他は、仮想都市となる。これにより道路や自動車、鉄鋼の需要を削減することにより、工業生産に必要な電力も削減できる。

これらの改革を2040年までに実現すれば、原発を使わずに自然エネルギーだけで日本社会を運営維持することが出来るようになる。