SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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負ける戦をする合理性

私が気持ち悪いと思うのは、思った事を素直に言わない人間だ。悪いことを悪いと素直に言えない人間。そういう姿勢が世の中を悪くしていると感じる。常に空気を読み、それに配慮する事が大人だと思ったら大間違い。時には、言うべきことを言う勇気がある人間こそ、真の大人だと言える。
 
私の子供の頃は、空気を読みながら適当に受け流す子供であった。でも、それでは自分というものが何も残らなかった。
 
「負ける戦をするのは馬鹿のする事」そう思いながら子供時代は受け流していた。でも、実際は、そういう馬鹿な事が出来ない人間は挑戦をしない事で負け犬になる事が大人になってから分かった。
 
子供の頃の私は、孫子の兵法を読み間違えていた。論語読みの論語知らずと言ったところだ。負ける戦をするのは愚かだが、それは命をかけた戦の事であって、命をかける訳でもない、取り返しのつく事柄については、かえって挑戦した方がいい場合もあるのだ。孫子が述べていたのは、死んでしまってはどうにもならないから、無謀な争いはするなという事であり、生命を賭けた極限状態に対する解釈なのである。
 
世の中、負ける可能性が高くても挑戦してみたら成功するという事もあるのである。しかも取り返しのつく事であれば、何回だって失敗していいのである。むしろ、失敗を繰り返して学ぶべき事を学んだ方が偉いのである。つまり、一見馬鹿に見える事でもやってみる事で経験が積み上がり、結果として、その経験が優れた判断力や結果を生む土台となる。負けると思って何の挑戦もせず、空気ばっかリ読んで、ただ黙って突っ立っているだけの人間には、何の成果も、何の利益も生じないのである。