SKY NOTE

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鳥取の大地震、東南海地震の引き金になるかもしれない。2016.10.22

鳥取県震度6弱地震が起きました。

 

2016年10月21日午後2時07分M6.6 震源の深さ10km 最大震度6弱

 

http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/detail-20161021140724.html

地震情報

 

 

心配なのは、東日本大震災熊本地震のように、一回大きく揺れて、数日以内にさらに大きく揺れる可能性があるか?つまり、この地震が前震であるかどうかですが、その見極めについて自分の認識では、熊本地震東日本大震災では、群発地震がM3~4程度の地震が弱まる事なく続き、ドカンと来ました。熊本地震では翌日、東日本大震災では2日後です。

 

今回の鳥取地震群発地震が起きているのですが、M2~3クラスが大半と、熊本大地震東日本大震災よりは弱く、また、徐々に弱まっている感もあるので、この調子で弱まってくれれば、一発だけで済みそうです。基本的に大きな地震が起きると、その後に群発地震が起きるものなので、群発地震そのものは、それほど珍しくないのですが、熊本大地震東日本大震災の場合は、それが弱まらず、その後にドカンと最初の時以上の大きな地震が起きた事に特徴があるように思います。注意するべきは、群発地震マグニチュードが3〜4と、ぶり返してきたら、大きなのが再び来るかもしれないので、注意が必要だと思います。

 

過去の鳥取県で起きた大地震を見てみると…

 2000年10月6日 鳥取県西部地震

  震源の深さ 20km

  M7.3 最大震度6強

 

 1943年9月10日 鳥取地震 - Wikipedia

  M7.2 最大震度6

 

…がある。問題は、大きな地震が起きると、その周辺の震源で連鎖して地震が起きる事で、1943年の鳥取地震の翌年の1944年12月7日に昭和東南海地震が起きている。

 

 1944年12月7日 昭和東南海地震 - Wikipedia

  震源の深さ 20km

  M7.9 最大震度6

 

地震が起きると、数ヶ月から数年以内に周辺の震源域で大きな地震が起きるのは、よくあることなので、注意が必要だ。つまり、過去の記録によれば、東南海地震、あるいは、南海トラフ地震を想定するべきなのである。そう考えると原発が心配になってくる。現在稼働中の原発は四国の伊方原発3号基の1基のみであるからして、出来るだけ早期に、この原発を停止するべきです。以下の図は、政府の南海トラフ地震の想定と、原発の位置を重ね合わせたものです。東南海地震は、南海トラフ地震と連動する可能性があると言われています。

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過去と同様のパターンで考えれば、数年以内に東南海地震が起きる可能性が生じているわけであり、昭和東南海地震から72年経過し、再び揺れてもおかしくないタイムスケールにある為、原発を止め、安全を確保するのが普通の政府の考え方でありますが、残念な事に現在は、安倍政権という原発推進政権が権力の座にいる為、このリスクを回避する当たり前の行動すら起こせないのが現状です。伊方原発の風下には大阪など、人口密集地域があります。風下が海だった福島第一原発とは比べ物にならない被害が生じる恐れがあるわけです。

 

伊方原発メルトダウンした場合の汚染の想定図

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伊方原発の風下には大阪、名古屋、東京など、日本の人口密集地が集中しているのがお分かりに成られると思います。では、原発を止めたら、どれくらい安全になるのかと言いますと、原発を止めると崩壊熱が下がります。福島第一原発メルトダウンは、この崩壊熱を抑え込むのに失敗した為に起きた事故でした。原発を停止し、核反応を停止したら、どのくらい崩壊熱が下がるか以下のグラフで説明いたします。

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このグラフを見ると原発を停止して、1日目で崩壊熱は1/10以下、1ヶ月で1/100になっていることがわかります。熱量が少なければ、電源を喪失しても容器が溶ける事もなく、温度上昇が緩やかになるため、格段に管理しやすくなる。つまり、原発は停止した方が格段に安全なのです。でも、電力はどうするんだと言われるかもしれません。政府が口実にしている原発の電力が必要と言うのは、全くのウソです。稼働している伊方原発は89万kwh、これを24時間365日稼働した場合の発電量は、77億9964万kWhです。それに対して、2015年の日本の発電量は8704億kwhです。たった0.9%の電力の為に、大阪、名古屋、東京が被爆する可能性がある。伊方原発を稼働するのは全く合理を欠きます。経済合理面からみても、リスクの大きさに対してメリットがあまりにもなさすぎます。

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でも、政府は、安全基準を強化したんだろ、だから壊れないと思われていると思いますが、耐震強度が足りないのです。地震の加速度をガルという単位でしめしますが、衝撃と言うのは加速度の二乗に比例するのです。それを頭に入れながら、以下の数値を見てください。

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真ん中があたりの伊方原発耐震強度は855ガルと書かれています。一説には640ガルという数値を水増ししたという見解もあるようですが、ここでは855ガルとします。でも、実際に日本で起きている巨大地震は4022ガル、2933ガル、2516ガルとか、伊方原発耐震強度の3〜5倍の地震が起きているのです。先も言いましたように衝撃は、加速度の2乗に比例するのですから、仮に想定強度の3倍の地震が起きると、想定に対して9倍の衝撃がかかる計算になります。この事から、非常に安全基準としては不足と言わざる終えず、危険なわけです。熊本地震では、耐震基準を満たした建物も壊れた。九州地方には大きな地震は来ないだろうという地域によって甘い基準を設定していた事が仇になった。原発も地域によって甘い基準を設定している。この場所には活断層がないからと言っているのだが、今回の鳥取地震、未知の活断層とのこと。活断層の有無ですら、まともに把握できていない現在の地震に対する私たちの知見では、地震の発生規模を正確に把握する事など、到底出来ず、安全基準を設定するのならば、過去に生じた最大地震動を基準にするべきで、その基準から考えると、日本には原発が1つも作れなくなる事が分かっているから、連中は、屁理屈こねてる。その屁理屈で原発を再稼働して、地震が起きてメルトダウンなんて事になったら目も当てられない。自然には屁理屈は通じません。そう考えれば、出来るだけ早く、有権者としては、この政権を終わらせる為に、選挙で野党に投票して、原発を推進している政党を政権から排除する事が必要だとお分かりに成られると思います。この問題1つだけでも政権交代するだけの意味があります。何しろ、地震が起きて伊方原発メルトダウンしたら、風下には、大阪、名古屋、東京があるわけですから…。