SKY NOTE

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壊れていた日本

311が原因で起きた原発事故により、日本が壊れていた事が分かった。最初は、原発事故で飛散した放射性物質が危険なレベルに達しているのに、国民を安全な場所に避難させたり、ヨウ素材を飲ませないという異常な行動によって分かった。今まで信じてきた日本と言うものに亀裂が入った瞬間だった。最も恐ろしかったのは、SPEEDIの情報にミリシーベルトクラスの汚染が生じているのに、それを即時公表しなかった事。しかもマスコミが、それを質問しないばかりか、質問しようとするジャーナリストを妨害するという人命を無視した凄まじい背信行為をやっていた事だった。

 

どうやら、日本国民を放射能汚染させて危険に晒しても良いと考えている輩がいて、それは官僚も動かせるし、マスコミも動かせる。とても強力な権限を持っている。その強大すぎる権力を自分は恐れた。まるで人を虫ケラか何かのように扱う様は、江戸時代の封建社会の農民のような気持ちになった。何をしようと、お上は何も聴いてくれず、ただ苦しむだけ。そこには、先進的な民主主義国という姿はなかった。後進国で苦しむ市民というのが正確だった。

 

日本と言う国が壊れているという事が分かる瞬間だった。そして、その後に生じた安倍政権によって、さらに大きな破壊行為が進行している。今度は法体系だ。過去の治安維持法も秘密保護法と盗聴法と言う形で復活した。共謀罪が加われば、関係ない人も逮捕できてしまうから、一度関係のない人間が逮捕される事例が生じれば、誰も権力者に逆らう者はいなくなるのではないだろうか?なにせ捕まったら最長10年の刑を食らうのだから。

 

さらにもっと恐ろしいのが、権力者が市民の人権を侵害できる強権的な法体系が完成しつつあるのに、それが報道されず、市民がその恐ろしさを理解していない事。その恐ろしさを知っていた世代が殆ど亡くなった今となっては、歴史からそれを知る以外にないが、昔の人達が異口同音に「これはまずいぞ」と言っているのを聴いているので、相当酷いんだなと言う事が分かる。人を異口同音にさせると言うのは、相当に酷いと言う事なのだ。

 

私は、多くの人々が、それを恐れていない事は、大体、理解できる。なぜならば、全体が不安にならないと、自分も不安にならないと言うのが日本人の習性なのだ。私は恐れる。皆と一緒だと安心する発想は、感覚的に危険に対して鈍感になることは、私はよく知っている。そして、それは大きな間違いである事も私は、よく知っている。私は集団に属さない人間だから、彼らが危険に直面しているのに、なぜ恐れないのかを客観的に理解している。彼らは関東大震災で皆で一緒にいる事に安心して、逃げないで焼け死んだ人と同じ。

 

焼け死んで死ぬ哀れな人達。現在の安倍政権の法体系が危険である事を彼らが理解するのは、それが表面化して皆が不安になった時、デモ、その時には独裁体制が完成し、文句を言う人間が捕まって、その周囲の関係のない人間も芋づる式に捕まっている社会になっている。日本は壊れている。そして、壊れているのに、集団になる事で感覚がマヒしている市民が大多数であるために、非常に危険な安倍政権に2/3の議席を与えてしまう。

 

マスコミが集団を作り、集団が感覚をマヒさせ、最悪の法体系が完成しつつある。日本が壊れているのに、痛みを感じないマヒした人々が、それを放置する。日本の法体系の民主主義の血は出血多量で死にそうである。でも、痛みがないので平気で血を流して笑っている。それが今の日本。壊れている。